<食育>海苔巻づくり
2022年2月16日
今週はキンダークラス、年少クラスで食育を行っています。
今回はみんなで「海苔巻き」を作りました。
《お手伝いではなく、全て自分でやってみる》
作業を少しずつ行う「お手伝い」ではお料理は出来上がりません。野菜を切り始めたらその野菜を最後まで切る、炒め始めたら火が通り味付けを終えるまで炒めるというように、最後まで自分たちで作業を進めていきます。
今日も子どもたちにとっては「はじめて」の連続でした。
初めて見る食材を触ったり嗅いだり、お味見したり、五感をフル活用です。特に、床から天井の長さよりも長い「干瓢」にみんな興味津々。干瓢巻きは知っていても、干瓢は何からできているのか、何の仲間なのか、どのように出来るのかなど、とても盛り上がりました。
また、菜の花もお出汁で茹で、野菜そのものの美味しさや苦味を感じました。そして、今日は味付けも子どもたちの味覚に任せました。味見はただ美味しさを確認するのではなく、味が濃いのか薄いのか、ちょうど良いのかを確かめます。みんなで調整し、具にするお肉もお味噌汁も美味しく仕上がりました。
海苔巻きにも様々な作業がありますが、炊飯器を開け、桶にご飯をよそり、蓋を閉めたり、海苔の上にご飯を置く作業も子どもたちにとっては簡単な作業ではありません。しゃもじの持ち方一つとっても手首の動かしやすい、よそりやすい持ち方があります。持ちにくさや、よそりにくさにも、やってみることで初めて気がつけます。
《年齢に合ったお料理の仕方》
「お料理」と聞くと、包丁を使ったり、火を使うことを想像してしまいがちですが年齢に合った作業は他にも沢山あります。
例えば、キンダークラスの子どもたちにとっては、包丁を上手に使いこなすことは難しいかもしれません。しかし、切った野菜を指先を使ってつまんで容器に移したり、スプーンやフォークを使って移すという作業も立派なお料理です。また、スライサーを使用し、肘を前後に動かす動作を通して、スライスし終えた野菜を見ることで自分でできたという達成感を感じられるだけでなく、手首、指先の発達にも自然とつながります。
《世界に一つの海苔巻きの完成》
ご飯も炊け、具も作り終えるといい香りがしてきます。すると、香りにそそられた子どもたちは「お腹すいた〜」と自然とお腹が空いてきます。巻き簾を使い中身がこぼれないように手先を器用に使って巻き終えると、自分の好きなものを入れたオリジナル海苔巻きの完成です。
失敗してもどうにかして自分でやり切ることで達成感も芽生え、より美味く感じ、食べることの楽しさを感じられたのではないでしょうか。
食わず嫌いという言葉がありますが、そんな食べ物でも自分やお友達が作ったお料理は、食べてみようという気持ちが湧いてきます。そこから、少しずつ食べなくてはいけない、食べさせられるのではなく、食べたい!食べてみたい!という感情が芽生えます。
《お手伝いではなく、全て自分でやってみる》《失敗からの学び》
そして、初めてのことが多いお料理には、失敗もつきものです。
しかし、床にこぼしてしまったら、みんなが滑らないように雑巾を使用して「拭く」ということは年齢関係なく行えます。拭く=お掃除ではなく、何のために「拭く」のかを知ることができ、これは失敗したからこそ経験できることだと思います。他にも、卵を割って殻が入ってしまったり、一生懸命混ぜていたらボールからこぼれてしまうこともあると思いますが、片付けをし、次にどうすればいいかを考えることで、そこから学ぶことも多いはずです。失敗をしないように手伝うのではなく、触ってみる、嗅いでみる、味見してみるなど、まずはやってみるということが大切です。
《アルバム》
今週の食育の様子をアルバムに致しました。お子様との会話のタネにご覧ください。
K&R 食育 2022.2.15
K&R 食育 2022.2.16
閲覧期限:2022年2月22日