2022年12月12日

《2022年味噌仕込みスタート！》

子ども達が大好きな12月恒例の味噌仕込みが今年も始まりました。
手前味噌の歌をBGMに、味噌を入れる袋に絵を描き、my味噌を仕込む準備を整えます。
麹と、大豆と塩が混ざったペーストを、それぞれ袋から出して大きなボウルで混ぜていきます。
麹は、軽くて一粒一粒あり、対してペーストはなめらかで、全く違うものを混ぜ合わせる感触は不思議なものでした。

《自分の味噌を大事に丁寧に》
小さな体に対して大きなボウルに入った多量の材料を混ぜるのは大変ですが、下からすくうようにと教わり、子どもたちは全身を使ってがんばります。
よく混ざると、麹がペーストに埋もれる様に一体になるので、ある子がお友だちに教えるときに「麹が見つからなくなるまで混ぜるよ」と言っていました。均一に混ざることを「麹が見えるか」という子どもたちの目線で解釈しているところが興味深いです。
途中で2-3回にわけて水を加える時には「いま何回目かな？」と声をかけてみます。しっかり答えられていました。
混ぜながら、手がかゆくなれば「たくさんお塩が入ってるからだね」と話します。混ぜが足りないと酸っぱくなるので、美味しい味噌になるよう時間をかけました。

味噌作りの過程に大事な”発酵”は、酸素が多い環境では行われないので、空気を抜く作業が重要になります。
混ぜ終わると、ボウルの中の材料は野球ボールサイズのお団子にし、これを2-3球袋に勢いよく入れ、空気を押し出すように隙間なく詰めるよう押し込む、を繰り返して袋に詰めていきます。
ボールを作る作業は、子どもたちに人気でした。
きれいな丸を作って満足気に見せてくれる子もいました。
袋に勢いよく入れるときは、ちゃんと袋の中に目掛けて投げるように少し慎重な子も、大胆な子もさまざまです。
全て詰め終わり、アルコールとして焼酎をスプレーして味噌表面を殺菌し、封をして完成です。
出来上がった袋の中身は重たく、子どもたちは子どもを抱えるようにして持ち、その重さを確かめていました。

《大豆から味噌になるまで》
一人ひとりの分は、大豆と塩がすでに混ざってペーストになっているものを用いましたが、みんなでひとつ、大豆を煮るところから始める味噌も作りました。
子どもたちはそのとき、乾燥大豆と、10時間以上水に浸けて倍以上に大きくなった大豆を見比べて驚いていました。
圧力鍋で煮て柔らかくなった大豆を粒がなくなるまで潰していきます。つぶした煮大豆をボウルに移したら重さも計算します。必要だと思えば「計算してー」とお願いしても誰一人「えー！」と嫌な顔せず「ちょっと待って、いくつだっけ？」と一生懸命考えてくれます。こちらは、水分は水ではなく大豆の煮汁を使います。残った煮汁は味見をしていました。「あんまり美味しくないね」と素直な感想も聞こえてきました。
自分の感じたことをそのまま表現できるというのが一番です。
本日2回目の仕込み作業はあっという間に終わりました。

《1年間楽しませてもらったお味噌で美味しくいただきます》
キンダーチームは、昨日収穫した大根と去年仕込んだ味噌で作ったお味噌汁と今年収穫した新米を一足先にいただきます。
1歳のときにはお椀に顔が埋もれそうになりながらお味噌汁をいただいていた子が3歳になりお箸を使っています。年齢を重ねても同じことを繰り返し経験をすることで普段は見落としている成長を沢山発見することが出来ます。
年下の子はお兄さんお姉さんの姿に少し先の未来を想像し、刺激を受けるのか、こちらが言わずとも彼らの一挙手一投足をよく見ていて真似っこしたりします。
きっと来年は自分たちもお兄さんお姉さん側になっていうのかなぁと想像が膨らみました。

《おまけの食育！旬をいただきます》
小学生チームはお昼ご飯も自分たちで作ります。
昨日の冬野菜収穫遠足でいただいた大根、ねぎ、白菜を使ってさまざまに料理します。

葉っぱや皮まですみずみまで有難く美味しくいただきました。
きっと、野菜嫌いがあったり、初めて食べてみるときでも、お友達と一緒にみんなで食べるとなんでもへっちゃらです。

お昼に外で遊んでから、おやつの時間は、大根餅をみんなで作って食べました。
丸めて平たくする作業は特に楽しそうな様子でした。
食べてみると、エビとホタテの味が口の中で広がります。
はじめて食べる子もいましたが、美味しいとたくさん食べていました。

おやつの時間で締めくくりです。
味噌作りは思っているより作業は単純で時間もさほどかかりません。今日子どもたちはお昼ご飯の料理までできました。
自分で作ってみることで気づくことはたくさんあります。味噌が何からできているか、野菜をどのようなお料理に使うのか、それを知るきっかにもなったことでしょう。
味噌のできあがりが楽しみです！

《アルバム》
2022.12.11の写真はこちらです。お子様との会話が弾むきっかけになれば嬉しいです.
アルバムはこちらから⇒K&R 味噌仕込み 20221211
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