<食育・和のサペレ>ごちそう雛祭り!!
2023年3月5日
《2023年春コーススタート!》
今回のテーマは五感のうち「嗅覚」でした。
調理をしながら食材の春の匂いを感じることができました。
今回は料理が得意で名前入りの包丁を持つ子を始め、2歳の子や初めての子を含む5人で行いました。
包丁や食材の扱い方の学びを通して、料理や食事の楽しさを実感できました。
《香りを楽しみながらのお料理》
れんこんや海老などの子どもには少し扱いづらい食材の調理にも挑戦し、彩りの豊かなちらしずしが完成しました。調理をしながら嗅覚を使い、海老・ほうれん草・かんぴょうなど食材のにおいを感じ楽しみながら進めることができました。バイキング形式だったちらしずしは、錦糸たまごやさくらでんぶなどを使いそれぞれが彩りを考えてお皿に盛りました。1人がおかわりをすると私も!とみんながおかわりをしてお米が全部無くなるほど美味しい出来になりました。
次はだしの匂いを感じました。鰹や昆布のだしを嗅ぎ、多様な種類のだしがあることを知ることができました。だしの他にも材料の海老や三つ葉の香りを感じる今回の嗅覚というテーマにぴったりのお吸い物ができあがりました。お吸い物は子どもに大人気でおかわりをしたい子が沢山いました。だしや貝
の味や匂いを嫌と言わず、美味しい!美味しい!と口にしながらあっという間に食べ切りました。
3色寒天づくりは、イチゴ・牛乳・抹茶を混ぜ、春を感じる可愛くてとても美味しい仕上がりになりました。層になった寒天は食べ進めていくと2色、1色寒天となり、味や香りだけでなく見た目の変化からも食事を楽しむことができました。食べ進めるごとに変わる匂いや色を楽しむためにスプーンで薄くすくい、大切そうに食べている姿が印象的でした。
はまぐりのお吸い物は、様々な食材からお出汁をとりました。かつお節と昆布のオーソドックスな合わせ出汁を作り、一度みんなで味見。そしてはまぐり、ちらし寿司に使ったエビの残った頭を加え、二度目のお味見。とっても味わい深いお出汁ができました。
お出汁そのものをまだ理解していない子どもたちには、自分たちがお鍋に入れたものが、どんな味になっているのか確認させてあげることで、味への興味を持たせるようにしています。
そんなお出汁をとっている最中では、「あれ?エビの匂いがしてこない?」「お魚っぽい匂いがする〜!」と、自分たちで特有の香りをきちんとキャッチしているので驚きです。今日のテーマを覚えていて、次に活かそうとする姿勢が、この短時間の中で見られました。
《とことんやってみる》
体験が数回目のお友達は、お料理を完全にモノにしています。
例えば、茹でる場面で「菜の花をお風呂に入れよう」と声掛けすると、コンロのところまで駆け寄ってくるのです。つまみを押せば、腰をかがめて、火がついたか目で確かめます。
何をしたらいいのか、自分の行動が何につながるのか、完全に理解しているのです。このような様子をみると、お料理でもなんでも、自分でやってみる経験を繰り返していれば、できることの幅も広がる上に、自発性が芽生えることが分かります。
また、「団扇でパタパタしよう」「ギューと絞ろうね」と言うと、擬音語を復唱しながら実践しているので、前回から言葉数がどんどん増えています。
和のサペレでは、とことん自分でやってみることを大切にしています。そのため、子どもたちはやらされている感覚が一切なく、最後まで飽きる様子が見られません。
また、お教室では絵本や新聞などを意欲的に取り入れ、お料理を物語や社会と繋ぐよう心掛けています。今日も作ったご飯をいただく前に、ちらしずしについての絵本を読みました。みんながジーッとお話に耳を傾けている姿を見ると、自分たちのしたことを、キャラクターが言葉にしてくれているので、今日の体験を頭の中で整理しているようでした。
《アルバム》
2023.3.4の写真はこちらです。お子様との会話が弾むきっかけになれば嬉しいです。
閲覧期限:2023年3月11日
アルバムはこちらから⇒和のサペレ「ごちそう雛祭り」