<食育>たけのこ御膳を作りました
2023年4月28日
《春の旬!たけのこ御膳》
今回の和のサペレのお献立は
●羽釜で炊いたたけのこご飯
●じゃがいもと新玉葱のお味噌汁
●初摘みわかめとたけのこで若竹煮
●姫皮とわかめ、しらすのおかか和え
●鶏むね肉の一口竜田揚げ
今回は、旬のお野菜『筍』や海藻の仲間『昆布やわかめ』をふんだんに使用しました。
最初に、『どこからきたの?!おべんとう』という絵本で普段食べている食材がどうやってできているのかをみんな考えてからお料理が始まります。
《よ〜く見てみよう!》
今回のお料理ではたくさんの「見て!」の声が飛び交いました。例えば、海藻の仲間の実験です。まずは昆布。水で戻したものと見比べてみます。「これはなんだろう?匂い嗅がせて!」とクンクン香りを嗅ぎ、触ってみます。
続いて、わかめを水に戻します。しばらく水に浸すと、あっという間に量が増えました。初めて見た子どもはそっとボールの中に手を入れている様子でしたが、しばらくすると感触を楽しみながら持ち上げていました。子どもたちの腕の長さでは足りないくらい長くなっていたので、まな板をつなげて広げてみました。指先を器用に使い、クルクル丸まったわかめを広げてみると蜘蛛の巣のように大きく広がりました。こんなに大きなわかめは海の中でどのように生きているのかみんなで考えた後、わかめの根っこ (めかぶ) を見せながら、岩についた状態で生きていることを伝えると、子どもたちはヌメヌメしているめかぶに興味津々。そして、めかぶをお湯につけてみると不思議なことが起こります!お湯に浸けた部分の色が変わりました。色の変わる様子をみた子どもたちは「緑になった!」と色の変化に気が付きました。
長く、大きかったわかめも食べられる大きさに切り、準備完了です。
《筍の中身はどうなっているんだろう》
続いて、筍です。すでに食べられるように処理しているものと、皮のついている状態のもので比べっこ。どうしたら食べられるようになるか、考えながら切ったり皮を剥いていきます。中身を開くとぎっしり詰まっているところと、空洞になっているところがあることを発見しました。
筍の皮の先端はどうなっているのか気になったお友達は、皮を全部剥き、どうなっているのか確かめていました。
《自分のできること探し》
今回も参加した子どもたちの年齢は異なりますが、それぞれ自分のできることを探していきます。小さいお友達は、包丁で具材を細かくはまだ切れませんが「トントン!」と言いながら半分に、そしてまた半分にと切っていきます。その後、年上のお友達がさらに細かく切ってくれたものを、指先を使ってボールに移していきます。
また、2合分のお米を測る際も小さいお友だちと大きなお友だちで役割分担をし、協力しながら、準備することができました。
大きなお友達は、一つの仕事を任されたらそのお仕事をやり切ります。わかめや鶏肉など、子どもにとってなかなか切ることが難しい食材もありましたが、それぞれやり終えることができました。
お味見も大事なお仕事です。和物の味付けも子どもの味覚に任せました。まだ言葉では伝えられないことも多いですが、「おいし〜!!」と言いながら味見をする様子から、調味料の調整をし終えると、ほんとうに美味しく出来上がっていました。
《素敵に盛り付け!》
今回は筍をたくさん使用したので、盛り付けにも竹の皮を使ってみました。また、筍の先端部分の切り落とした皮をお皿に変身させて、お盆の上は筍尽くしです。
手のひらでパチンと叩き、香りをよく出した木の芽を添えて出来上がりです。
今回も子どもたちの新たな発見にびっくりした表情や、興味津々な様子、美味しい!と黙々と食べる姿から子どもにとっても我々にとっても食を通しての学びの多さを感じました。
《アルバム》
2023.4.22の写真はこちらです。お子様との会話が弾むきっかけになれば嬉しいです。
アルバムはこちらから⇒和のサペレ 「たけのこ御膳」 20230422
閲覧期限:2023年5月7日