<食育・ワジック教室>夏コース第4回を開催しました!

2023年7月10日

《ワジック教室に名前が変わりました》
2023年6月から教室の名称が「ワジック教室」になりました。

「こんないい顔、うちでは見たことがない!どんな魔法をつかっているんですか?」保護者の方からそんな言葉を頻繁にいただくようになり、「食」のちからを再認識。
それならば1から全部やってみようと、五感磨きに

「ワ(和食)+アジ(味わう)+イク(教育)」

を融合した新しいプログラムとしてスタートしたのが、「ワジック教室」です。
ワジックの“まほう”にかかった子ども達との時間、どんな新しい出会いがあるのか、私達もワクワクしています。

詳しくはこちら↓↓
ワジック教室

《第4回目は夏の彩り御膳!》
夏野菜が美味しい季節がやってきました。
太陽をいっぱいに浴びて、色鮮やかな新鮮な夏野菜をいただきます。

今回のお献立
●羽釜ご飯
●じゃがいもの味噌汁
●とりつくね串
●とうもろこしのかき揚げ
●にんじんのかき揚げ
●小エビとあおさの天ぷら
●ピーマンの胡麻和え
●粉吹きいも
●蓮根チップス
●旬の果物「メロン」

直接農家さんに伺い、、採りたて新鮮なお野菜が手に入ったので鮮度の良いうちにみんなでいただこう!と盛りだくさんの御膳になりました。
それなので、分担して作業をすすめていきます。どのグループもみんな率先して持ち場につき、楽しみながら作業をしていきました。食材を扱う姿は手慣れたものになってきました。

《テーマは視覚!まずは見てみよう》
今回使う食材の中には、普段見慣れない野菜もあります。白なすや緑のなすはほとんどの子が初めて見るようでした。見た目は熟れてないかぼちゃや、かぶのようでしたが、白でも緑でもなすです。普段見る紫色のなすの仲間であることを新しく発見することができました。とうもろこしも皮をむいてみると黄色ものもと白のものがあります。
胡瓜は色の濃さ、とげとげ具合、太さ、模様、形から別の種類であることが明らかです。人間にも人種があるように、野菜にも沢山の種類があることに気がつきました。
そして、屋上のピーマンを採りにいくと、さらにびっくりすることがありました!緑色のピーマンの中に1つだけ赤いピーマンがなっているのを見つけました。
熟れすぎると赤くなることがあるとは聞きますが、ここまで一つだけ鮮やかに色が変わるのは一体どういうことだろう?と新しい疑問も湧いてきます。

また、準備された食材たちがどこから来たのか、という話になった時、”蓮根はの中”、”人参やじゃがいもは土の中”、と言う子がいました。地面の下で育ったという認識があっても、泥と土の区別もしっかりついていることに驚きました。

《いつもと違う?》
そして、今回はしいたけと昆布でとったお出汁でお味噌汁を作りました。しいたけを見て、きのこなのはわかっていた様子ですが、その中でもしいたけであるとわかっていた子は少なかったようです。しいたけの軸の部分を、尻尾と言いながら触っていたのを見て、しいたけを見るのも初めてだったのではないかなと思います。今回しいたけの姿をしっかり見ることができたので、”笠が茶色で大きく、軸が短く切られているものがしいたけだ!”と、また1つ知っていることが増えました。水を含んだしいたけは触るとぷにぷにしていて、手に匂いがしっかり付きました。匂いを嗅ぐと少し強かったのか、顔をしかめる子もいましたが、しいたけの匂いと見た目をしっかり覚えられたと思います。美味しいお味噌汁になるのを楽しみにして調理を進めます。

《姿の変化》
みんなが特に楽しんでいたと感じたのは、とうもろこしの粒取りです。とうもろこしのお洋服を脱がせ、おひげを取る工程からしましたが、もしゃもしゃのおひげを見て楽しんでいるようでした。おひげや葉っぱが散らかりやすく、一時周りが大惨事となるハプニングが起こっていましたが、すぐに片付けて作業に戻ります。茎から粒を1つずつ取っていきますが、粒が柔らかいため意外と難しく潰れてしまうこともありました。一本の大きなとうもろこしから、たくさんで小さく姿を変えるのとうもろこしは、面白く楽しい要素だったのではないかなと思います。細かい作業であったこともあり、子供たちにとって忍耐力が必要であったようで、途中で諦めかけてしまう子がいましたが、この作業を気に入った子が協力して進めます。そうするとやっぱり自分でやりたいかも…と作業に戻ってくることもありました。充分な量を取り終え、次の作業に移るように伝えても、辞めることができず後少し、、と名残惜しい様子も見られました。
このとうもろこしが後でおいしいかき揚げになります。

れんこんを揚げるグループでは、れんこんの姿の変化を見ました。薄くスライスしたれんこんは、揚げる前は白く柔らかく、ふにゃふにゃしていましたが、揚げたものを見ると、色は茶色く、硬くなっています。そして、真っ直ぐだったものが、丸まったり曲がっていたり。お野菜が熱いお風呂に入るとこんなにも姿が変わってしまうことに、不思議と驚きでいっぱいです。

《魔法のジュース?》
こうして作業を進めていくとあっという間に今日の御膳のおかずが全て完成しました。みんなお腹がペコペコになり、早く食べてしまいたくなりますが、椅子やおぼんの数をみんなで数え、足りない分を持ってきて配置したり、よそったお味噌汁やご飯を人数分机に運んだり、配膳も最後まで積極的に協力して出来ました。
そして、食べる前に最後、みんなで実験をしました。レモンを搾り、茶色のしそ汁に注ぐと、なんとすごくきれいな赤色に変化しました。みんなが魔法使いになってしまったのです!目の前でレモン汁を注いだだけで色がすぐに変化してしまうなんて本当に魔法のようで、驚きつつ子供たちにとっては謎が深まるばかりでした。

《経験値の上昇》
お姉さんたちは、にんじんやなす、じゃがいもを切るのはお手のものですし、ごま和えや味噌擦りも難なく完成させることができました。作り慣れている子がごま和えを担当すると、醤油の加え加減や擦り具合もばっちりで、味見をする手が止まらなくなってしまう子がいました。
そして、いつも茹でた食材を冷ます際にうちわを使いますが、その工程をしっかり覚えている子が、自分の得意分野と言わんばかりの速さでうちわを取りに行き、茹で上がるのを楽しみに待っていることもあります。
何回ものお料理を通して、ただ楽しむだけで終わりではなく、子供たちの経験値もグッと上がっているとともに、食材や調理の知識がすごく増えていっているのだと気付かされました。

《農家さんに感謝》
今回の新鮮なお野菜は千葉のJBKfarmさんで作られているものです。とうもろこしは実際とうもろこし畑にお邪魔して収穫させていただいたので新鮮さが抜群!生でも食べられてしまうほどでした。子ども達もお味見が止まらず、大好評でした。JBKfarmさん、ありがとうございました!

《アルバム》
2023.7.8の写真はこちらです。お子様との会話が弾むきっかけになれば嬉しいです。
アルバムはこちらから⇒ワジック教室 「夏の彩り御膳~カラフル野菜で元気いっぱい~」 20230708
閲覧期限:2023年7月15日

磯邊季里 @ 2023年07月10日 04:12 コメント: (0)

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