【食育・五感磨き】2023年味噌仕込み!

2024年1月2日

待ちに待った味噌仕込みが今年も始まりました。
味噌を入れる袋に絵を描きオリジナルの味噌袋ができたら、いよいよ味噌を仕込んでいきます。

子どもたちは大豆がペースト状になっているものを使用しますが、みんなで協力しながら実際に硬い大豆から、茹で潰し、ペースト状にする工程も体験しました。
水に浸した大豆は数倍に膨らみ、大きく柔らかくなります。柔らかくなった大豆に触れると皮がつるりと剥け、その様子を見た子どもは「お洋服が脱げちゃったんだね」と興味津々です。仕込み中は、みんなお馴染みの「手前みそのうた」を聴きながらせっせと仕込んでいきます。その歌の大豆を茹でる箇所では“圧力鍋で20分。普通の鍋なら3、4時間。”という歌詞があるので、実際に圧力鍋を使って火にかけてみました。火にかける時間は20分。その間に自分達の味噌を仕込みます。

まずは、麹と大豆を混ぜ合わせます。麹をボールに入れるとフワッと麹の香りがしてきます。混ぜが足りないと酸っぱくなってしまうので、力を込めて混ぜ合わせていきます。今年は暖かかったこともあり、例年より手も乾燥しておらず、心配していたヒリヒリを感じずに行うことができました。軽い麹と重たい大豆を均等に混ぜ合わせる為には、下から上へと混ぜていくことがポイントです。頼もしい小学生がお手本となり、その姿をみた新一年生も真似してどんどん進めていきます。新年長、新年中チームも感触を楽しみながら、力の入る体勢を探し一生懸命混ぜ合わせていきます。

水を入れてさらに混ぜ合わせたら、袋に詰めるための準備をします。味噌作りはどの工程も手を抜くことはできません。発酵させるためには空気を抜く必要があるので、最初に空気を抜きながら野球ボール位の大きさの団子を作り、最後に袋に投げ入れます。団子を作る際は、ハンバーグを作るように手で空気を抜きながら形を整えていきました。最後の投げ入れるところでは、袋の中をめがけて思いっきり入れます。3個入れたら、拳で潰して空気を抜きながら隙間なく詰め、平らにしていきます。美味しいお味噌になるように心をこめながら作りました。全て入れたら最後に、表面に焼酎を吹きかけて完成です。

味噌仕込みを終えると、また次の味噌仕込みです。今度は、大豆のお豆をすりつぶすことからやります。水につけて柔らかくなった大豆をすりつぶしていきます。ぽんぽんと叩くのではなく、指の腹で押す感じです。最初はすり潰すのに苦戦していました。それでもコツを掴んできたのか、5本の指を使ってすりつぶしていきます。全ての大豆をすりつせば準備完了です。
今回は2つに分かれることにしました。一方は麹で、もう一方は麦麹で仕込むことにします。
最初の味噌仕込みで使用した麹は白色でしたが、麦麹は麦色をしていました。どんな味噌が完成するのかとても楽しみです。

まずは、すりつぶした大豆と麹をボウルに入れて、先ほどと同じように混ぜ合わせていきます。しかし、ここで一手間必要でした。それは塩を混ぜることです。塩は麹と大豆をくっつける役割をします。子供たちはここで初めて塩を混ぜることに気づきました。また、今回はお水ではなく大豆の煮汁を加えます。さすがは子供たち。2回目の仕込みで慣れてきたのか手つきが違っていました。あっという間に混ぜ合わせ、次はおだんごを作ります。ここもさすがでした。同じ大きさのお団子を器用に作っていました。お団子を作り終わると、最後に詰める作業です。今回はツボとバケツに詰めます。ツボで仕込むのは今回が初めてです。出来上がりがどうなるかはみんなわからず、とてもワクワクします。麦麹の方はツボに、麹の方はバケツに詰めることにしました。詰め終わったら壺には塩、バケツには焼酎をそれぞれ吹きかけて完成です。

今回の味噌仕込みでは、初めて味噌を仕込む子もいました。最初は、大豆や麹の不思議な触感に驚いていました。それでも、慣れてしまうとさすがでした。慣れた手つきで一生懸命仕込んでいました。自分の手で仕込んだからこそ気づいたこともあったと思います。
毎年仕込んでいる子たちは、職人のような手つきですぐに仕込み終わっていました。仕込み終わると、大豆の煮汁を味見してみたり、匂いを嗅いでみたりと五感を全て使って楽しんでいました。
全員で仕込んだ味噌は100キロ以上!今から完成した味噌がどうなるか楽しみです。どんな料理やアレンジをするか考えながら待ちたいと思います!

磯邊季里 @ 2024年01月02日 05:49 コメント: (0)

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