<こひつじかい>年長クラス1day campをしました!2日目
2014年8月27日
2日目(8/21)
とても朝焼けがきれいな朝です。子ども達のお部屋のカーテンと窓をそっと開け、朝の空気を入れます。5時20分頃、子ども達はもそもそ起きだしました。
まずはスリーピングバッグの片付けです。つるつる素材のため、畳んでも巻いてもなかなか思うようにいきませんが、随分考えて知恵をつかい行動して、どうにか完了しました。身支度したりお洗濯したり、上手に時間を使えるようになってきました。
お出かけバッグに縄跳びなどを入れて出発!5時40分にはそれぞれの車に乗って世田谷市場に向かいます。花市場で、今まで本を読んだり作ったりしたひまわりを探します。市場のお店を一軒一軒見ていくと、様々なお花や働く人の様子を発見できます。菊やリンドウ、われもこう、すすきと言った秋のお花があり、すでに季節は秋に近いことを感じました。ひまわりは小ぶりのものしかありません。お店の方にひまわりのことをいろいろと教わりながら、ひまわり、リンドウなどを選び、買ったお花を大切に持って花市場をあとにしました。
次は青果市場見学です。はじめて見る「働く乗り物」が沢山あり、みんな興味津々です。様々な青果が日本中、外国からも集まっていました。アスパラやじゃがいもなどについて、おじさんとの会話も弾みます。教えていただくだけではなく、この夏の斑尾キャンプで得た知識を一生懸命お話している姿はとても素敵でした。
市場を一周したあと、ぶどう市場で大粒の巨峰を買うことにしました。市場では少量では買えず箱単位で買うこと、レジではなく金庫のところでお金を払うことを知りました。金庫の中のお金がきれいに整理されていることも発見!「お金が整列しているとお仕事がすごく早く進むんだよ」と教えていただきました。一箱分のぶどうの重さにまたまたびっくり!車まで6人でお神輿のように運ぶことにしました。
お礼を言って帰ろうとすると、おじさんが「いっぱい勉強して物知り博士になったね。朝早起きして立派だったご褒美に、今日一番のおいしいすいかだよ!」と、大きなすいかを大きな刃の包丁で切ってくださりました。「今日は小さなお客さん達が来たから、みんなですいかを食べよう!」と、他の市場の方達も集まって来て、みんなで真っ赤なみずみずしいすいかをいただきました。「おいしい!」「そうだろう?」と、皆がうれしそう。すいかの絵本のお話を教えてあげたり、梨もぎの話をしたり、思いがけないプレゼントに楽しい一幕でした。人に触れ、人の温かさを色々なところで感じたり発見したりしたことが、子ども達の中に沢山の種をまいてくれることを改めて感じました。
その後は、広々とした緑がひろがる公園に移動し、縄跳びやラダーをしました。お友達が頑張っているときにきちんと応援できるようになってきて、仲間の大切さを覚えました。公園の様々な遊具で遊んでみると、ぎらぎらとした真夏の太陽で熱くなっていました。まだ朝なのに!自然のすごさを実感しました。まだまだ遊びたかったけれどお腹がぺこぺこなので帰路へ。9時に公園を後にしました。
おうちに着いたらお洗濯ものを取り込んだり干したりしたあと、朝食の準備です。ホットドックとサラダ、斑尾で作ったジャムもあります。そして市場で見つけたイチゴ、キウイ、パイナップルなどでスムージーを作ります。果物のへたを取ったり皮を剥いたり、一杯のジュースを作るのにも手間がかかること、手間をかけるとおいしいことを知りながらお味見。「おいしい!」「果物だけでこんなに甘いの?」など、最高の一杯ができました。自分達でもいだ梨も並び、本当の意味での豪華な食卓になりました。
果物や野菜が苦手と言っていた子ども達も、自分達で色々と準備してみることで思いが変わってきました。環境さえ与えてあげれば子ども達は変わっていくのです。
身体を動かした後でみんなでいただいた朝食は本当においしかったです。お食事中にも今朝の出来事を楽しそうに話している姿、沢山の発見を思い出したようにお友達と確認している横顔は、とても自信に満ちていました。
まだまだやりたいことは沢山あるものの、そうこうしているうちにお母様方がお迎えにみえました。お母様方にお話ししている間に、チョコレートチップのクッキーを作りました。これは、この間水族館へ行ったときにみた「チョコレートチップスター」というヒトデを作ってみよう、ということからでしたが、残念ながら暑い時期で生地もやわらかく、星形にはできず、丸いアメリカンクッキーが完成しました。甘い匂いをかぎながら、テイクアウト用のボックスにそれぞれが絵を描きました。
今日おうちに持って帰るものは沢山あります。自分達でもいだ梨、市場で見つけた大粒の巨峰、ひまわりなどのお花、そしてクッキー。でもいつもなら持ち帰る、元気に遊んだしるしの洗濯物はすべて洗濯済です!やりたいことはきりがないほどですが、十分にすてきな時間を仲間と過ごせたと思います。
特別なことをするのではなく、毎日の生活の中から知恵や工夫を沢山見つけて、おもしろい!を発見できる感性をみがき、お母様がいつもしてくださっていることの大変さ、手間をかければお金だけでは手に入らないかけがえのないものができることなどを、身体で覚えてくれることを願っています。
何でも手に入り、簡単に体裁は整う世の中になってきたからこそ、バーチャルではなく五感をふるにつかって、今しかできない沢山のことをキャッチしてほしいと思います。子ども達が大切な「個性」をますます輝かせていけるような環境を考え、自分達の足でしっかり地に足をつけて歩んでいけるように、周りの大人は見守り、サポートしていきたいと思いました。子ども達が苦手なことにもチャレンジしていけるように、守るだけではない背中を押すような言葉がけも沢山してほしいと思います。
せみの声もまだまだ聞こえるこの晩夏の週末、ご家族で楽しんでいらっしゃることを願って、子ども達が過ごしたお部屋でDAY CAMP日記を書いてみました。