<こひつじかい>稲刈り遠足に行ってきました!
2014年10月18日
10月12日に稲刈り遠足に行ってきました。今回は6月に行った田植え遠足で植えた稲を収穫する遠足です。電車とバスを乗り継ぎ、田んぼへ向かいました。その道中、6月に植えた苗がどのように成長しているのかみんなで考えました。田んぼに着くと子どもたちの胸ほどの高さまである黄金色の稲が一面に広がっているのにとても驚いていました。そして穂先にはしっかりとお米が実っていました。
まずはカメラマンに変身です。それぞれ持ってきたインスタントカメラを首から下げ、立派に育った自分たちの稲や夏から秋に変わった景色などをパシャリ。お家の方たちにも見せてあげようと、素敵な一枚が撮れる場所を探しました。
カメラマンの次は、農家の人に変身です。早速ひとりひとりに鎌が渡され、自分の担当の列が決められます。稲刈りのやり方をスタッフの方から教えていただきました。鎌を持っている緊張感もあり、どうやって刈るのか、どんなことに気をつけなければいけないか、子どもたちも真剣にお話を聞いていました。さっそく稲刈りの作業に取り掛かりました。片手で稲を束にして掴み、鎌で根元を刈っていきます。しゃがめば子どもたちの姿が見えなくなるほどの稲がたくさん広がり、使い慣れない鎌で作業をすることはとても大変です。どのようにすれば刈りやすくなるか、きれいに刈れるのかを考えながら、稲をしっかりと掴み、鎌を水平にゴシゴシと動かすことを意識して取り組みます。稲刈りを進めていく中で、カエルやバッタが飛び跳ねながらたくさん出てきました。夢中で作業をしたり、カエルを見つけているうちにあっという間に一面の稲を刈り終えました。
稲刈りのお仕事を終えるとお母様が作ってくださったお弁当をいただきました。全身を使ってたくさん動いた後のお弁当の味は格別でした。
お弁当を食べ終えると今度は画家に変身です。たくさんの稲を豪快に描いたり、カエルやバッタなどを細かく描いて仕上げました。お絵かきを終え、片づけをしているとスタッフの方が蒸したてのもち米をつまみ食いさせてくださいました。普段食べるお米とは食感や風味が異なり、新鮮な体験でした。そのもち米を使ったお餅つきも体験しました。順番にひとりひとりが大きくて重い杵を持ち、もち米をついていくとだんだんに粒がなくなっていき、滑らかなおもちになりました。つきたてのお餅を餡子やゴマでおいしくいただきました。たくさん食べたにはもう一仕事ありました。刈った稲は天日干しにして水分を飛ばします。竹を組んだところにたくさんの稲の束を両手に抱えて、干していきます。何往復もして全て干し終えると、稲のお家が出来上がりました。
お仕事を終えるとみんなで探検隊になりました。カエルやバッタ、カマキリなどを捕まえたりたくさんの発見をしました。生きた虫を食べるカエルのために虫を捕まえたり、普通のカエルとは異なり茶色の体のツチガエルを見つけたりしました。探検の途中には体操選手に変身です。普段はコーンでやっているジグザグダッシュも、三匹のこぶたのわらのお家のような稲の束を利用して行いました。大切な稲を踏まないように細かくステップをしながらスピードも意識して取り組めました。
探検から帰ると、お世話になったスタッフの方々にお礼とごあいさつをして田んぼを出発しました。
今回の遠足は、年少さんが多く、稲刈りに干す作業、お絵かき、体操、お餅つき、生きもの探しと盛りだくさんの予定だったので、集合の時には、帰りのバスに間に合うかな、と心配していたのですが、、
そんな心配は無用でした!年少さんも自分のことをテキパキ、年長さんや小学生は年下の子たちに手を差し伸べてあげられる余裕も出てきました。その結果、全てが予定よりも早め早めに進み、行きに楽しそうと横目に見ながら通り過ぎた公園のアスレチックで遊ぶ時間が出来ました。長―い滑り台を全員で列になって電車のようにつながって滑ったり、ターザンロープにアスレチックなどで思い切り遊びました。
一日中動き回っても疲れ知らずの子どもたちは、バスや電車のなかでもペットボトルに入れたカエルを観察したりたくさんおしゃべりして帰りました。電車に乗っているうちに外がいつのまにか暗くなっていることに気が付き、「もう夜になっちゃったの!?」とびっくり!田園調布駅に着いて帰りのごあいさつをして、お迎えに来て下さったお父様やお母様のもとへ。子どもたちが近づくと、手に持ったペットボトルの中身の正体に気がついて、驚きの声が次々にあがりました。そんなお父様お母様をみて、子どもたちは得意げに今日の出来事をお話しする様子はキラキラととても輝いていました。
毎日食べているお米が、長い間かけてできていることを身をもって実感できました。6月に足場の悪い田んぼで泥んこになりながら田植えをして、そして今回10月に成長した稲を刈り、ようやく稲作の工程を終えました。とはいえ、子どもたちが普段生活している間も稲の手入れをしてくださった方々がおり、今回収穫した稲もお米として食卓に並ぶにはまだ時間がかかります。飽食の時代と呼ばれる今日でありますが食の大切さを感じられた貴重な経験になりました。