<こひつじかい>凧あげ・どんと焼き遠足
2015年1月23日
1月11日早朝、朝の寒さを感じる中、お家でお正月に飾っていたお飾りを持った子ども達が集合しました。凧あげ・どんと焼き遠足へ出発です!電車やバスを乗り継いで多摩川の土手まで向かいました。土手から富士山が見えるほど、雲一つないきれいな空です。お日様の陽射しとても暖かくて良いお天気です。早速上着を脱いで荷物を置き、持ってきたお正月飾りを青竹で組まれた櫓に置きに行きました。
今日の大事な仕事を1つ終えると、今度はクレヨンを出して自分だけの凧を作るために好きな絵を大きく描いていきます。土手から見える富士山の絵や、カラフルな虹の絵など、それぞれ素敵な凧が出来上がりました。そしてしおりにはどんと焼きとやっこ凧の絵も描きました。絵を描き終わったらみんなでかけっこをしたり、はないちもんめをしたり、体を動かして遊びました。
遊びからお腹ペコペコで戻ってきて、一旦お昼休憩です。お母様が作ってくださったお弁当をにこにこして食べていました。
お弁当を食べ終わると、どんと焼きが始まる時間になりました。子どもたちは近くで見ようと、最前列へ向かいます。掛け声とともに火がつくと、バチバチとすごい音を立てて激しく燃え始めました。時折、パンパンと鉄砲を打つような迫力のある音にびっくりしながら、お正月の神様が煙となってお空に帰っていく様子をみんな神妙な面持ちで見守りました。
火が収まってどんと焼きが小さくなってきました。今度は焼き芋の時間です。長くて大きな竹竿に、さつまいもが取れないように針金でグルグルくくりつけました。それを4人がかりで運びます。 自分の背よりもずっと長い竹竿にお芋が吊るされているので、まっすぐに立てたまま運ぶのは大変な作業です。声を掛け合い何とか火の近くに持っていき、お芋を振り子のように揺らして火の中に投げ込みました。あとはおいしい焼き芋になるのを待つばかりです!
その間に、凧名人が作ってくださった凧をいただいて、凧上げの開始です。名人の作る凧はとってもシンプルな作りですが、本当によくあがります。けれども慣れない子ども達にはなかなか凧上げのコツがつかめず、せっかくあがった凧もすぐに落ちてしまいます。そこで、子ども達は自分達が思いっきり走って風を作ろうと、広い芝の上を縦横無尽に駆け回りました。すると、今度は糸がからまってしまいました。心配して駆け寄った子の凧糸もまたからまってしまいます。子ども達は根気よくそれを丁寧にはずして、また凧あげを再開します。そのようなことを繰り返しながら、みんな楽しそうに元気に走り回っていました。
凧あげに夢中になっている頃、ほかほかの焼き芋が完成していました。竹竿を引っ張り出し、出来立ての焼き芋をみんなでほおばりました。お弁当を食べたばかりなのに、みんなおいしそうに食べています。甘いものは別腹なようですね。
腹ごしらえもできたところで帰る時間になりました。身支度を済ませ、来た道を戻ります。ただただまっすぐで長い土手も、子ども達にとっては遊びどころが満載です。少し高くなっているところを平均台のようにバランスをとりながら歩いたり、ポールをジグザグ走ったりすると、あっという間に最後の坂道までやってきました。坂の下に横一列にならんで、「よーい どん!」で一気に駆け上りました。
帰り道もバスと電車を乗り継ぎ、お父様、お母様が待つ多摩川駅に帰ってきました。朝はお母様と離れたくないと泣いていた子も、自慢気な顔で自分の作った凧を見せています。
子ども達にとって、昔ながらのお正月遊びを思いっきり楽しんだ1日になったのだと感じました。一年で最も寒さの厳しい時期ですが、寒さに負けずに体を動かし、みんなで元気に冬を楽しんでほしいと思います。