<バンコク>第4回パターンブロックで遊ぼう!学ぼう!

2015年2月27日

「いそべっち、おはよう!」と元気に子ども達がやってきて、パターンブロックのクラスがスタートしました。今回で4回目、顔なじみになってきた子ども達も、毎回とても楽しんで新しい気づきを学んでくれます。

最初のクラスは、ことばと数をふまえたクラスで、恒例の指の体操からはじまりました。日本とは違いママ達がまわりにいるために少し緊張気味の子ども達も、時間の流れと共に笑顔が増え、指が動き始めます。今回がはじめての子ども達も、むずかしいかな?と思いながらいざブロックに触れてみると、なんだか魔法にかかったかのように、パズルをくるくる回しながら形が出来ていくことがうれしそう!音遊びをしたり、「こぶた、たぬき、きつね、ねこ」の歌に合わせながら、ことばの音の数がわかったり、数をかぞえたり、自分達でどんどん楽しいことを発見することが出来ました。最後はみんなで床のマットの上でお父様たちも一緒にブロックでたくさんのものを作り出す姿もみえました。こんな感じの1時間目から夕方6時まで、子ども達の活気と集中力は続きました。

2クラス目からは2時間続けて参加の子ども達もいて、最初のときと終わりでは、別人になったかのような姿が見られ、ご両親にとってお子様達の違った面を発見していただくチャンスになったようでした。
もうすぐ桃の節句なので、皆でひし形の事を沢山学びました。小さい菱餅を作ってから、どんどん大きな菱餅に挑戦します。1つ目は、小さいものでも完成までに試行錯誤だったのに、やればやるほど、どんどんブロックの形が見えてきて、大きいひし形はあっという間に、皆が全部違った色の素敵な菱餅を完成させました。周りで見ていたお母様方も、こんなに早くできるとびっくり、子ども達の力を再認識した瞬間でした。

途中でテンポのよい「あるぱか パカパカ」の紙芝居を覚えます。手作業はどんどん進んでもまだちょっぴり恥ずかしかった子どもも、元気いっぱいに大きな声で、ブロックをたたきながら言いだしました。これは日本の仲間も遠足に行ったり、お稽古をしながら鼻歌のように言っているものです。子ども達は、ちょっとしたことをきっかけに背中を押されるのですね。
パターンブロックですが、ブロックをパターンに置くだけにとどめず、自分で考え、表現したり記憶するなど色々な事を付随させながら進めていくと、世界が広がり、まさに遊びの中の学びを体験できます。
今年は「未年」なので羊作りに挑戦。パターンの上で、黄色・赤・青そしてカラフルな羊を作ります。中にはパターンに置かずにどんどん自分で考えて羊を作り出す子もいました。
羊作りから世界はぐんと広がり、牧場が出来たり、虹の世界や宇宙の羊など子ども達の発想はとどまる事を知りません。

羊を使って数の合成や数の分解も学びますが、まさかこれが算数なんて!どんどん自分達で問題を作ったり、教え合ったり、一人だけで取り組むのではなく皆で励まし合いながらクラスが進んでいったときには、本当に子ども達の眼が輝いていました。
大きな三角を皆で競争をして作りはじめたとき、一段目は難しい顔をしていた子ども達ですが、2段目3段目に挑戦し始め、最後にはブロックがなくなるまで、お友達と協力しながら作り上げている姿は、目を見張るものでした。
こんなに集中して、やらされているのではなく自分達で夢中になっていくことこそ、楽しいことが発見できる土台になるのでしょう。
最後のクラスは机いっぱいに町をつくりました、はじめは平面だったものが、どんどん高く積み上がり、立体になって、見る見るうちに空間がとても面白い町に早変わり。やればやるほどおもしろいものができ、興奮しながら作り上げました。その様子を見ていると、バンコクの町に今、沢山の建物ができていくような姿に重なりました。

ブロックだから手が触れてしまえば壊れてしまいます。壊れてしまうから、又作ります。もっと工夫が加えられ作り上げられます。こんな事が生活の中でもきっと役立ちそうです。
お友達のものを壊してしまった時、色々な場面でのコミニュケーションが出来ている事にも気づかされました。

朝10時から始まりノンストップで子ども達の声がこだまし、トイボックスは 活気に満ちた一日でした。
今回も沢山の出会いがありました。「今度はいつ?」とうれしそうに言ってくれる子ども達、日本でお稽古をしているときと同じような、とても熱心に遊んでくれる子ども達にふれて、遊ぶ事の大切さを実感しました。

今回は日本と同時に授業もしてみました。「どちらが高く積めるかな競争」など、とてもエキサイトしました。色々な方法で色々な事を提供できる今だからこそ、子ども達に沢山の楽しい環境をつくっていきたいと思います。

磯邊季里 @ 2015年02月27日 10:42 コメント: (0)

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