<こひつじかい>春期講習後半
2015年4月15日
ぽかぽか おひさま
そよそよ はるかぜ
てくてく あるけば
るんるん たのしい ・・・・
これは、子ども達が覚えている歌の一節です。
3月30日~4月2日まで春期講習後半を行いました。25日からの妙高スキーキャンプの余韻も冷めやらぬ30日の朝、年長さんは朝早くから元気な笑顔でやってきました。日焼けした顔にキャンプで自信をつけた様子が表れていました。
早速「かがやき」の制作にとりかかります。たくさんの思い出話に花を咲かせながら、細かい部分も思い出して、一枚の紙に設計図を書くことからはじめて作っていきます。「よく見て!よく聞いて!手を動かして!」の3つのお約束を忘れずに、それぞれが考えながら作り上げていく姿の中には逞しさが光っていました。この春は、自らの体をたくさん動かして、自らを自由に使えるようになることが目標でした。
桜の木の下で自然をいっぱい感じながら、歩いたり走ったり縄跳びをしたり、そしてもちろん、鬼ごっこやリレー等もして、貸し切り状態の朝の公園中で遊びました。普段は見過ごしてしまうような片隅の小さなお花や虫たちにも目がとまり、やさしい気持ちも味わって五感が豊かに育まれました。町がピンクに染まった中を皆で歌を歌いながら歩くことで楽しさも増し、歩けば歩く程いろいろなものを見つけることができました。ちょうど満開の桜のもとでお絵かきをした絵は、風流なものに仕上がりました。
真っ青な空のお花見朝食はあっという間に完食。その後はたくさん学び、春御膳のランチボックスを作りました。「しりとり王様」の本にちなんだ春満載のランチの準備は、お庭から木の芽をとったり、たくさん工夫をしました。いつもはお母様方が作ってくださるおいしいお弁当を何気なくいただいていますが、自分達で一つ一つを作ってみると簡単ではないことも感じました。お母様方に出来上がったものを誇らしげに自慢している姿に逞しさを感じました。
3日目からはキンダーのお友達も加わり、たくましくなった年長さんがリーダーになって全学年合同で行いました。今までは自分のことで精一杯だったけれど、この春で周りのことも見えるようになり、手をさしのべたり自分で考えて行動できるようになっていました。小さい子ども達もお兄様お姉様をお手本にし、たくさんお話をしていました。お手本になる大変さはありますが、お手本になる喜びも味わいました。子ども達は身近にいる人がいつも素敵な先生だと思っているようでした。
最終日は、身近にある紙コップや紙皿で公園で遊べるものを作った後、桜の道を皆でたくさんたくさん歩きました。春っていいな!春って楽しい!という声が聞こえて、笑い声も絶えませんでした。
線路の中に土筆を見つけたり、お日様に傾いているたんぽぽ達に話かけたり、芝生の土手でころげまわったり、体中に春をしみこませました。自分の足で地をふみしめて、春の匂いをかいで、一日いち日を大切に過ごした春休みでした。
子ども達の体型にも変化が現れ、足にはうっすら筋肉がつき、顔つきもしっかりと自信に満ちて見違えるほどお兄様、お姉さまらしく変身しました。その姿から、子ども達は、シンプルな環境を与え、様々な活動を丁寧に反復させることでみるみるうちに逞しく成長するのだと、今回の講習でも実証してくれたと痛感しました。 年長さんは、仲間意識が芽生えた今、これからもたくさんのことに挑戦していってくれるでしょう。
春爛漫の4月6日は、ピカピカの新一年生が入学式のあとに集合しました。嬉しそうな顔の中にもちょっぴり緊張した様子がありましたが、仲間に会ったときにはほぐれ、元気いっぱいの初々しい笑顔になりました。これから始まる新生活、どんなことにも「あわてない!あせらない!あきらめない!」この3つのお約束を思い出して、チャレンジャーとしてたくさんの夢の扉を開けていってほしいと、子ども達の小さな背中に祈りを込めました。