<こひつじかい>たけのこほり遠足
2015年5月4日
4月26日筍掘りに行ってまいりました。
お天気に恵まれポカポカ陽気のなか、午前8時に田園調布駅に集合しました。集まった子ども達は大きな袋を掲げ「この袋いっぱいに筍を掘るぞ!」とはりきります。お父様、お母様方に行ってきますのハグをしたら、さぁ出発。電車とバスを乗り継いで埼玉県の所沢に向かいます。途中の航空公園駅で見つけたツツジやバスの中から見えた葱坊主など、春の遠足には様々な植物との出会いがあります。バスを降りたら竹林までがんばって歩きます。年長さんを先頭に年少さんも一生懸命について行きます。
ようやく竹林に到着すると「あそこにも、あそこにも筍が生えてる!」と待ちわびていた筍に会えた喜びがはじけます。リュックを下ろしシャベルを持ったら準備完了、チームに分かれて筍を探し始めます。昨年筍掘りをした子達は「土にしっかり埋まっている筍の方がおいしいんだよ」と昨年学んだことをお友達に教えてあげます。
自分のお気に入りの筍を見つけたら周りの土をシャベルを使ってかきだします。農家の人に教えていただいたように、筍の紫のブツブツが見えるまで必死に掘ります。しかし、筍はなかなか出てきません。途中何回も目や口に土が入り涙を流すこともあります。でも最後まで諦めずにがんばって筍を掘りました。
採れた筍を見た子ども達は「僕はこんなに大きいのがとれたよ」「こんなに小さい赤ちゃん筍もいたよ」と自分で採った筍に大満足です。
みんな一生懸命に掘ったので、お腹がペコペコです!お母様が愛情をこめてにぎってくださったおにぎりと農家のお母さまが前日から準備してくださった4キロ以上のたけのこのお煮物、若竹いりのお味噌汁は最高に贅沢な御馳走です。何回もおかわりをして、あっという間に平らげました。
お弁当の後はお絵描きの時間です。日頃見ることのない竹林の風景を思い思いに描きます。
その後、竹林のスタッフの方がメダカやヤゴを見せてくださいました。子ども達は種類の違うメダカを観察したりヤゴに触ってみたり、興味深く生物と触れ合っていました。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、帰る時間になってしまいました。竹林でお世話になった方々に大きな声でごあいさつをして、東京を目指します。
電車に乗る前に航空公園でみんなで元気に遊びました。その後電車を乗り継ぎお父様やお母様のもとに無事到着しました。
豊かな五感磨きなど、普段のお稽古以上に様々な経験ができるのが遠足のすばらしさです。今回の遠足でも、新年度がスタートした春以降、講習やキャンプを通じて成長した子ども達の姿がどの学年にも見られました。逞しいほどに生き生きと一つ一つをこなせるようになった年長さんをはじめ、足を骨折し車椅子での参加となったお友達のために、自分のことをまず済ませ、気を配りお世話する子ども達の様子がたくさん見受けられました。車椅子を押したことでの気付きもありました。電車の乗り降りは駅員さん達の連携プレーで、難なくスムーズに行うことができましたし、公共の場の標識やマークの意味を知ることもできました。不自由があるからこそ学べることを痛感する貴重な体験となったと思います。
そんな学びの時間となった春の一日、子ども達には自分達で一生懸命掘った筍をおいしく食べて、すくすくと大きく育って欲しいと願っています。