第2回 バンコクかけっこ教室

2015年10月7日

9月20日(日)バンコクのベンチャキッティ公園で第2回体操・かけっこ教室を開催しました。最近は朝・夕と雨が降るなどはっきりしないお天気続きでしたが、この日は朝焼けがきれいな快晴となりました。かずコーチ&いそべっちの公園での体操は、ドラえもんキャンプ以来1週間ぶりです。体を動かすことは、長時間でなくてもかまいませんが、やはり続けて行うことが大切です。今日も皆が元気いっぱいに朝を楽しんで一日をスタートさせてくれるように、リサパパコーチはホテルから公園まで、走って皆をお出迎えしました。

第1回の時に訪れ、たくさんの自然を発見しながら汗をながした公園。今回も皆に会う前に、思いがけず色々なことを発見しました。前回と同じ門から入ったつもりが、どうやら歩いても歩いても目的地につきません。そんな中にきた君に出会い、面白い木を見つけたりお花の匂いを嗅いだり、素敵な建物を見たり、公園中を探検しました。一人だったら不安になるところ、素敵なパートナーに出会い、楽しい時間になりました。私が知っていた公園はほんの一部だったことがわかり、今度は1日中ここで五感磨きをしたいな!と思い、身近にたくさん素敵な場所・環境を見つけることができることを改めて痛感しました。

公園には、元気な「おはよう!」の声がこだまします。縄跳びを片手にリュックを背負う姿は日本での体操の風景と同じです。お父様、お母様も一緒に汗を流します。まずは公園の中をウォーミングアップ。前回とは木の様子が変わり、お花や実をつけている木も増えていました。風を感じ、木々の香りを嗅ぎ、走りながら五感をフルに使います。今朝はとてもさわやか、でも走れば子ども達、パパやママの笑顔にもよい汗が光ります。

準備体操をしっかりして、ラダーをしたり、身体をほぐします。肩に力を入れて運動をする必要はありませんが、なんとなく、ただ体操をしていてはもったいない!ことを子ども達に知ってもらうためにも、一つ一つの動きをてきぱき、しっかりと伸ばしたり曲げたり・・・そんな動きをしていくうちに子ども達の表情は真剣です。子どもだからと言って油断はできません、大人顔負けの動きにどんどん変身していきます。そんな様子をそばで感じ、ご両親も力が入っていきます。いつもは使わない筋肉を使い動作をすることは、子ども以上に大変でした。

後半は、パパ、ママはかずコーチと、そして子ども達は磯邊っちと一緒に秘密練習をしました。今回は、子ども達は公園内に設置されているスポーツマシンを使いました。大人のように使うことができないものもありますが、そこは使い方次第。子ども達もちょっぴり大人の気分を味わいながら、順番を守り、お約束を守り、チャレンジしてみました。ぶら下がってみたり、漕いでみたり、もっと簡単にできるかと思っていたマシンはなかなか手強く思い通りにはいきませんでしたが、繰り返し繰り返しやっているうちにこなすことができました。一生懸命に取り組んでいる子ども達をみて、タイ人のアスリート達も応援してくださいました。

その後は、何の実でしょうか。真っ赤に熟れた実がたくさん木の下に落ちていました。子ども達は収集が大好き。みんなでたくさん集めてみました。数を数えたり分配をしてみたり、そして最後にはボールの代わりに的あてゲームをしたり、だれが遠くまで投げられるか競争をしたり。そんな風にして使った実は、なんだか愛着がでてきたのか、ママにお土産!と大事そうに持って次に移動した子さえいました。

閑散とした公園の脇の遊具の場所。「遊んでいい?」と言うと同時に遊具にぶら下がったり、お友達と遊び始めました。馬跳びができるような遊具も何回も何回もチャレンジします。一人ができるようになると吸い寄せられるように他のお友達もやってきて、しまいには他の西洋人の方やタイ人も一緒にやっていました。一人でいたら諦めて他の遊具に行ってしまうことも、今日は皆最後までやりきります。お兄さんがお手本を示せば皆が楽しそうに真似をしていきます。お友達といるとまさか!という力がいっぱいいっぱい沸いてきます。ちょっと怖いかな?と思う気持ちも、何かに背中を押してもらったように頑張れてしまいます。

この公園の周りにも小さなドングリや松ぼっくりのような実がたくさん落ちていました。集めながら、「松ぼっくりがあったとさ~」「どんぐりコロコロ」など口づさみます。一人が歌えばまた誰かが・・・大合唱をしながらの木の実ひろいは、南国のバンコクでありながら、ちょっぴり秋を感じました。こんな子ども達の様子を見ていると、国が違い環境が違っていても、大人が少し工夫をしてあげれば、シンプルな昔の遊びもできると思いました。そして子ども達がとても楽しそうだったことが印象的でした。

もっともっと遊んでいたかったけれど、最後のお父様、お母様対決のリレーをするので広場に戻りました。お父様方は準備万端のよう。タスキをして3チームで戦いました。皆が一つのことで夢中になっている姿、身体を目一杯使っている姿、公園中に響き渡る応援の声がとてもとても素敵な休日の朝のスタートになった気がしました。

体操が終わった後は、お母様方とブラッシュアップをしました。これをすることで次につなげられたらと願いました。何度も言うようですが、今の時代の子育てにはたくさんの情報があり、取捨選択しなくてはいけません。こんなに情報があっても、一つとしてお子様にあてはまるものがないかもしれません。そんな中、迷うことも多いと思いますが、皆でお子様のことを話したり、他のお母様のお話しを伺うことで、少し整理ができたのではないかと思います。結論は出ませんが、自分だけで考えているとなかなか前に進むことができないこともあるでしょう。是非今後も、お母様方とお話をするこのような時間を持てるようにしていきたいと思います。

子ども達はかずコーチと縄跳びをしたり、公園の苗木植えのお手伝いをして、思いがけず土いじりを堪能したようです。
限られた時間ですが、また身近な公園でこのような機会を持ちたいと思います。是非次回まで、少しずつでも身体を動かしていてください。

日本に帰ってからこのようなうれしいお便りが来ました!「9月27日、バンコクで体操をしたベンチャキッティ公園でお友達とお月見をしました。中秋の名月、甚平を着てみんなでお団子を食べました。」
なんだか、こんな風に日本の文化を感じられる機会をお母様方が子ども達にプレゼントしてくださり、とてもうれしかったです。

磯邊季里 @ 2015年10月07日 11:25 コメント: (0)

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