<こひつじかい>稲刈り遠足

2015年11月29日

 10月18日に稲刈り遠足に行ってきました。今回は、6月の田植え遠足で植えた稲を収穫します。朝の8時に田園調布駅に集合し、電車を乗り継いで田んぼを目指します。年長さんが、年中さんや年少さんとペアを組んでしっかりと様子を見ながら行動します。休日とはいえ、たくさんの人々が行きかう横浜駅などでも、迷子になることなく無事に海老名駅に到着しました。そこからバスに乗って田んぼへ向かいます。電車やバスの中では幼稚園の運動会のことなど色々なお話をしました。

 田んぼに着くと子ども達の背丈や胸ほどの高さまである黄金色の稲が一面に広がっています。そして穂先にはしっかりとお米が実っていました。一人一人に鎌が渡され、振り分けられた列の前に立ち、稲刈りのやり方をスタッフの方から教えていただきました。鎌を渡され緊張感がある中、子ども達は真剣にスタッフのお話を聞いていました。

 早速、稲刈りの作業に取り掛かります。片手で稲を束にして掴み、鎌で根元を刈っていきます。しゃがめば子ども達の姿が見えなくなるほど稲がたくさん広がり、刃の尖った鎌に注意しながら作業をすることはとても大変です。子ども達はどうしたら上手に刈れるか、早く刈れるかを考えます。丁寧さもスピードも意識しながら取り組みます。子ども達は飲み込みがとても早く、一度コツを掴んでしまえばどんどん前に進んでいきます。年長さんは特に上手に刈ることができ、自分の範囲以外もお手伝いしました。稲刈りを進めていく中で、カエルやバッタが飛び跳ねながらたくさん出てきました。夢中で作業をしたり、カエルを見つけているうちに一面の稲を刈り終えました。

 稲刈りのお仕事を終えると、刈った稲を束ねて縄で縛るお仕事に取り掛かります。主に年少さんと年中さんが稲を均等に集めて、年長さんがそれらを縄で縛っていきます。年少さん、年中さんはどの束も同じ量になるように気をつけ、稲の向きや端っこをしっかりと揃えるなど、とても丁寧なお仕事ぶりでした。また田んぼに散らばっている一本一本の稲もしっかりと拾い集め、お米を大切にしようとする気持ちが伝わってきました。年長さんは集めてもらった稲の束を足で挟んでしっかりと固定し、縄で縛っていきました。大人がやってもかなり力のいるお仕事でしたが、縄がほどけないように丈夫に結ぶことができました。全員の連携プレーであっという間に稲をまとめ終えました。その後お父様やお母様が作ってくださったお弁当をいただきました。全身を使ってたくさん動いた後のお弁当の味は格別でした。

 お弁当を食べ終えると稲刈りの様子をお絵描きしました。キラキラ輝くお日様やたくさんの稲、カエルやバッタなど、子ども達一人一人が感じた稲刈りの風景を上手に仕上げました。

 お絵描きを終えるとスタッフの方がお餅つきの体験をさせてくださいました。順番に一人一人が大きくて重い杵を持ち、もち米をついていきました。その後自分たちでついた出来たてのお餅を、餡子やきな粉でおいしくいただきました。

  

 お仕事を終えると探検に出発しました。素早くジャンプし動くカエルを器用に捕まえたり、バッタ、カマキリなどを捕まえ、じっくり観察しました。稲で作られたお家に入ってみたりもしました。

 探検から帰ると、お世話になったスタッフの方々にお礼とごあいさつをして田んぼを出発しました。疲れ知らずの子ども達は、とてもたくさんのお仕事をした後でも途中の公園で思いっきり遊びました。普段から体操やお稽古と同じように遊ぶことも全力で取り組むと決めている子ども達らしさが見えました。その後、バスや電車を乗り継ぎ田園調布駅を目指しました。田園調布駅に着くと帰りのごあいさつをして、お迎えに来て下さったお父様やお母様のもとに帰りました。

 田植えから稲刈りまで自分達が携わることができたお米。実際にいただくまでには、脱穀や乾燥といった工程が必要で、それはスタッフの方が担当してくださります。今年も、たくさんの方のご協力のもと、毎日食卓にならぶ、日本人の主食であるお米が、どのようにしてできるのかを楽しみながら学ぶことができたことに感謝したいと思います。収穫したお米を炊いて、年長さんがこの秋に力の源とする「元気玉」(一口大の塩むすび)を作ります。たくさん食べて、きっと元気いっぱいに力を発揮できることでしょう!

 

磯邊季里 @ 2015年11月29日 13:30 コメント: (0)

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