<こひつじかい>ハロウィンパーティー
2015年11月29日
10月31日土曜日、プリンセスや妖精、ミッキーにドナルド、アリスやドラえもん・・・様々にかわいらしく仮装をした子ども達が会場に集まってきました。今日はこひつじかいのハロウィンパーティーです。ゲームやお絵描き、ちょっとした工作をして土曜の午前を楽しみます。
年中さんが作ってきたハロウィンの飾りで、先生方に会場の飾りつけの仕上げをしていただいたら、子ども達は先生に絵本を読んでいただきます。普通なら小さなお友達には少し長いお話しかもしれませんが、お話に沿って先生がクイズをしながら進めてくださりますし、小学生や年長さん達にリードしていただけるので、飽きることなく楽しめてしまいます。みんなで絵本の世界を楽しんだおかげで、仮装をして集合したことによる、少しざわざわした気持ちが落ち着き、良い集中力が湧いてきたようです。
そこでさっそくお絵描きや工作に取り掛かります。今日はみんなでいただくおやつのために、テーブルを飾るアイテムを自分達で作ることになっています。お店に行けばいろいろなハロウィンの物が売っていますが、オレンジや黒、白などのハロウィンらしい色を使い、そこにハロウィンのモチーフを自分で飾ることで、自分だけのおやつのテーブルをセッティングできてしまうのです!
オレンジ色のシンプルな写真たては両面に写真が入れられるようになっています。片面には今日のパーティーで描いた絵を入れ、もう片面には今日皆で撮った写真を後日飾ってもらいます。ランチョンマットは黒い画用紙。白のクレヨンで点と点を結んでいくと、蜘蛛の巣が描けました。オレンジ色の入れ物に、黒い折り紙で目やお鼻、口をつければあっという間にジャックランタンに見えます。白い紙皿にモールやシールを貼ると、おばけの登場です。オレンジや黒のペーパーナプキンを添えればあっという間にハロウィンのテーブルセッティングができました!
あっという間に、簡単に仕上がったテーブル?いえいえ、今日はキンダークラスのお友達も一緒です。子ども達のなかには先生のおっしゃるようにスラスラとできる子もいれば、まだスムーズにできなくて当然の年齢の子もいます。そんなときこそ、年長さんの力の見せ所。自分のそばにいる小さなお友達が困っていないか、目を配りお手伝いします。こうした縦割りグループのなかで培われる意識は、とてもとても大切です。普段のお稽古でもそうですが、今日のような行事や遠足などの課外活動でぐんと育まれていきます。
楽しいテーブルでおやつをいただく他に、みんなでゲームをしました。4チームに分かれ、2チームずつ離れて待機します。紙で作った柄杓のような入れ物に、おもちゃの蜘蛛を入れて運びます。これをバトン代わりに、次の走者の柄杓に蜘蛛を移します。途中で蜘蛛を落としてしまったら、そこで蜘蛛を入れ直して再スタートです。シンプルなゲームですが、きちんと整列して待機していないと、誰が誰に蜘蛛を渡すのかわからなくなってしまったり、意外とうまくいかないことに気付きました。競争となるとつい力が入ってしまいますが、小さなお友達も一緒なので、みんなで応援しながら楽しくゲームができたと思います。
最後に少しお外へ出かけし、せっかくの仮装を町のみなさんにもご披露しました。今日一日でいろいろなお菓子をもらってうれしそうな子ども達。仮装の準備も、お父様お母様と相談しながら楽しく進められたことでしょう。ハロウィンを楽しむ習慣はいつの間にか日本にもすっかり浸透しました。テレビなどの影響もあり、本来の意味が薄れてしまいかねないことが気がかりです。せっかく子ども達に楽しんでもらうのなら、大人が気を付けなければいけないことがあるのかもしれません。
楽しいパーティーのあとで、今、小学生になる準備真っ只中の年長さんを応援する場を設けました。年中さんが年長さんにエールを送ります。年長さんはそれに応え、立派にご挨拶をします。1年の違いですが、年中さんはいつも年長さんの背中を見て活動しています。小さな子ども達ですが、「来年は自分達が年長さんの立場になる」ことを意識していますし、年長さんも、自分達がお手本を示せるようにと気概を持っています。
様々な子どもがいて、それぞれにすばらしい面があります。うまくできないことがあってもあきらめず、挑戦してきた子ども達。積み重ねてきた一つ一つを知っているからこそ、もっともっと子ども達を応援したいし、それぞれが持つすばらしさに光が当たるよう願わずにはいられません。・・・という気持ちは大人はそっと胸にしまい、ただ子ども達が今日のパーティーを楽しんでくれたらそれで良いと思うことにいたしましょう。
お家に帰った子ども達は、今日のことをどんな風にお絵描きしてくれたでしょうか。今度みせてもらうことをとても楽しみにしています