<こひつじかい>消防出初式
2016年1月13日
1月6日に消防出初式遠足に行ってきました。いつもより早く、朝7時に自由が丘駅に集合します。朝早いものの、2016年最初の遠足ということで「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。」と、子ども達は元気いっぱいに新年のご挨拶をします。その後、お見送りに来てくださったお父様とお母様に行ってきますのご挨拶をして、いざ出発です。電車を乗り継ぎ、「東京消防出初式」の会場である東京ビッグサイトを目指します。電車の中では年末や大晦日、お正月のお話で盛り上がりました。おじい様やおばあ様に会いに行ったり、海外旅行やお餅をたくさん食べたなど、それぞれ素敵な時間を過ごせたようでした。最寄り駅の国際展示場駅で下車し会場まで歩いていると、たくさんの人で混み合ってきました。そんな中でも子ども達は手をつないだり、声を掛け合い迷子にならずに無事到着することができました。
到着すると、まずはお絵かきです。長いはしごが上に向かって伸びている大きな消防車を描きます。中には平面だけでなく消防車を立体的に捉え、まるで本物のように描く子どももいました。
お絵かきを終えると、消防に関する展示スペースに行きました。そこでは消防に関する展示や体験をすることができました。普段は体験することができない、消防車の運転席に座ってみたり、マンホールを開けて消防水槽の蓋を開けてみました。また、地震の揺れを体験するコーナーでは、子ども達は非常に驚いた様子でした。この他にもたくさんの展示がありましたが、式典の時間が近付いてきたので式典会場に向かいました。
式典が始まると最新の消防車、バイク、ヘリコプターなどが行進をしてきました。普段見ている消防車の他にも、様々な種類の乗り物が消防活動をしていることが分かりました。続いて、東京消防庁音楽隊とカラーガーズ隊による演技が始まると会場はとても和やかな雰囲気になり、子ども達もとても楽しそうな様子でした。演奏が終わると消防学校の生徒による演技が始まりました。きれいに整った行進や気を付けなど、普段子ども達が体操で取り組んでいることを完璧にこなしている姿は、とても良い見本になったと思います。
次にいよいよ消火の実演が始まりました。ビルや地震の倒壊現場を模したセットに実際に炎があがり、消火活動をしていきます。実際に炎の熱さが伝わり、緊迫した雰囲気の中で消防隊員の掛け声とともに放水が行われました。本物の火事さながらの実演に、子ども達は真剣な眼差しで見ていました。
たくさんの実演を見てお腹がぺこぺこになったので、お弁当の時間にしました。お母様が作ってくださったお弁当を食べると、あっという間に元気が出てきました。好奇心旺盛の子ども達は、先ほど全部見ることのできなかった展示コーナーで、再びたくさんの体験をしました。絵本にもなった消防自動車じぷたに乗ったり、ほかにも工作教室や科学実験教室など、貴重な経験をたくさんすることが出来ました。
気付けばイベントの終わりの時間になっていました。忘れ物をしないように荷物をまとめ、電車に乗ってお父様とお母様の待つ自由が丘駅を目指しました。
火の扱いを再認識して、消防活動を身をもって体験できた貴重な機会になりました。「火事と喧嘩は江戸の華」という言葉があります。どちらもできれば避けたいものですが、火消しの華やかな働きぶりを称え、日常生活のなかで火消しを身近に感じていた江戸の市井が思われます。消防活動は、こういった文化とも言えるような歴史の上に発展してきたのかもしれません。ご家庭でも、今日の子ども達の感想から会話が弾んだのではないでしょうか。