<バンコク>第2回バンコクドラえもんキャンプ 

2016年1月21日

 11月28日(日)ベンジャシリ公園で第2回バンコクドラえもん1DAYキャンプを開催しました。今回は突然の来タイにも拘わらず、いつものメンバーがたくさん来てくださいました。朝焼けがきれいな快晴の朝、1年の中でもとても気候の良い時期とあって、ザ・エムポリアム主催のマラソン大会が早朝から行われていました。今バンコクではマラソンがとてもブームです。今回参加の子ども達も家族でマラソンをし、走る目標や楽しさを味わっているようです。ご自慢のメダルも見せてくれました。

 子ども達にとってとても身近な公園に、朝7時に集合しました。私はタイに来て、日の出とともに歩きラジオ体操をしています。公園は子ども達にとってとても楽しい場所です。久しぶりに会う顔が朝日に負けないくらいに輝いて、ニコニコでした。早速、公園の周りのランニングコースを走ります。元気一杯の子ども達はとても速いペースです。でも今日はマラソンではないので、途中でお花の香を嗅いだり、日向と日陰で暑さを比べたり、みんな一緒だから何だって楽しい!それぞれの子どもがいろいろな発見をしては目を輝かせています。今日はえりこ先生がお手伝いをしてくださり、皆が元気いっぱいに朝を楽しんで、一日をスタートさせてくれるように、いろいろな新しい試みもたくさん考えました。いつも日本で子ども達が楽しんでいるように、バンコクの子ども達も「よく見て!・よく聞いて!・よくお話をして」をいっぱい感じ使ってほしいと思います。身近な公園ではありますが、普段はこんなに充実して過ごしているでしょうか?お友達と一緒だから、自然のなかでたくさんの発見をしながら、良い汗をながしました。

「バンコクは暑いし、危ないから!」とよく耳にしますが、おそらく東京でも状況は同じではないでしょうか?寒いから暑いからなどという理由で、都内の公園はとても閑散としています。こんな様子を見ていると、身近なところがもっと子ども達の笑顔と笑い声で溢れることを願ってやみません。

   1時間もすれば、子ども達のエンジンは全開になり、それを照らすように太陽もぎらぎら。そんな中でも、生き物だってお花だってみんな元気いっぱい、思わず「手のひらを太陽に!」をみんなで、歌いました。フラフープを転がしてみたり、ボールを投げてみたり、何をしても楽しい!を身体で表現をしてくれます。木にはリス達が集まってきました。木陰に入って、飛び石をそれぞれの机代わりにしてお絵描きもしました。

 思いっきり体を動かして遊んでいるので、10時になるとお腹もペコペコになります。えりこ先生が老舗のパン屋さんでかわいいクリームパンをゲットしてきてくださり、またまたおいしい笑顔になりました。子ども達が公園で楽しそうにしているので、公園を訪れている家族連れや大人達が私達のことを見守ってくれているように見ていましたし、また、突然仲間に入った子どもさえいました。   

 11時くらいまで思う存分、鬼ごっこ、だるまさん転んだ、ハンカチ落とし、かくれんぼなどなど、いっぱい遊びました。7時から遊んでいるわけですから、約4時間、飽きることのない充実した時間でした。道具がなくても、ゆったりとした時間、仲間、環境があれば子ども達は遊びの中からたくさんの学びをもって過ごせます。

 こうたろうくんのお宅が公園のそばで、ご厚意に甘えて皆でランチボックスを作ることにしました。まずは世界に一つだけの自分のお弁当ボックスに絵を描きます。本来は準備から子ども達だけでさせてあげたいのですが、今回はお母様方のお手伝いをいただいて、色とりどりのお野菜を入れたり、元気玉を作ったり、大好きな唐揚げをつめたり、同じお惣菜なのに一人ひとり入れ方も出来上がった内容も違っていました。こんなところからも個性が光っているのを感じ、その個性をますます磨いていってほしいと思いました。

  お弁当と水筒を持っていざ出発です。遠足ですからもちろん歩いていきます。

 目的地は、目の前の新しくできたエムポリアム。写真を撮りながら、りすとお話しをしながら、石けりをし公園や歩道橋を越え、エムポリアムに着きました。植物でできた迷路を公園で楽しみましたが、このビルもまるで迷路のよう。坂道をあがったり、隣のビルに行ったりしているうちに、目的地のアクアエリアに着きました。

 レジャーシートではなく昔ながらの新聞紙を敷いて、ウッドデッキでランチボックスを広げます。ビルの中ですが緑がたくさんあり、お池があったり、まるで植物園のなかのようです。お昼ごはんは自分たちで作ったので、それはそれはもりもりいただけ、会話も弾みます。本当は嫌いなものもちょっぴり入れてみましたが、不思議なことに「大好きになったかも!」なんて言いながら、頬ばっていました。

 お昼の後は、「この木何の木」の歌を歌いながらお絵描きをしたり探検をしたりします。シートでつかった新聞紙は今度は遊び道具に変身、くるくる巻いて得意な棒を作りました。お池で釣り竿みたいにしてみたり、電車ごっこをしたり、輪っかを作ってみたり、楽しい遊び道具がたくさんできました。楽しそうな子ども達の様子に、観光客も釘付けになっていました。子ども達はどんな場所でも遊びを考える天才なのだな!と痛感する場面でした。

 ここからはBTSが見え、バンコクが一望できます。たくさんのビルの中から自分のお家や幼稚園を見つけたり、子ども達がバンコクの知っていることを私にたくさん話し、教えてくれました。

 兵隊さんのようなビルの警備の方が子ども達のことを見てくれていて、安全で遊べていることを感じました。階段をのぼったり、鳥かごに入って鳥の気分を味わって、知っている鳥の名前を言ったりと新しい遊びを発見しました。

 子どもはクイズが大好き!どんなことでもクイズにしてしまうことにびっくりしました。

 時間はあっという間に過ぎてしまうもの。まだまだ遊んでいたかったのですが、ママ達が首をなが~くして待っていらっしゃるので、帰路につきます。ショッピングモールの中を、リュックを背負い水筒を持ち通っているとなんだかミスマッチですが、だからこそいつもとは違っていることに子ども達は大喜びでした。

 駅を通ると水筒もあるし、みんなBTSでもっとお出かけがしたくなってしまいました。疲れるどころか元気いっぱい。今度はみんなでBTSの旅をすることをお約束して、また公園を通り約束のポップコーンを食べ、歌を歌いながら戻りました。朝が早かったのと、暑さでさぞ疲れていると思いきや、子ども達の元気いっぱいな声が聴こえてきて、お母様方も安堵されたと同時に子ども達の体力に驚いていらっしゃいました。

 お母様方とも、今日の様子や子育てのこと、しつけ等、海外にいるからこそ大変だけれど、是非やっていただきたいことをお茶を飲みながらお話ししました。子ども達もその横で、みんなでまだまだ楽しそうに遊んでいました。

 今回のドラえもんキャンプは、お母様方にもたくさん協力をしていただきながら身近な場所で行いました。いつも知っている場所でも、仲間がいるだけで特別な場所になってしまうほど、子ども達は楽しんでくれたようでした。

 今は様々な情報があり、お母様方はたくさんの事をやらせてあげたい、見せてあげたい、連れて行ってあげたいとお子様のために計画を立てますが、たまにはいつもの場所でゆったりと、工夫をすることも含めて思う存分楽しんでみてはいかがでしょうか?きっと同じ場所でも、年齢、お天気等々の変化によって、見えるものが違ってくるかもしれません。是非、身近なバンコクも楽しんでください。

 キャンプの後日にお稽古をいたしました。お稽古に初参加だったお友達もいましたが、一緒に工作をつくったりお話しをしたり、みんなで素敵な時間を過ごしました。

 今回はちょうど幼稚園の運動会もみせていただき、いつもの幼稚園生活、バンコクの幼稚園のことなど、垣間見せていただきました。

 「磯邊っち!」と、子ども達が私を見つけて喜んで迎えてくれたときのうれしくてあたたかな気持ち。この気持ちのあたたかさは、次回も何か子ども達の中に種をまきたい!という熱になるに違いありません。

磯邊季里 @ 2016年01月21日 19:20 コメント: (0)

0件のコメント





▲TOPへ戻る