<バンコク>パターンブロックで遊ぼう!学ぼう!

2016年3月4日

 2月22日(祝・月)、TOY BOXでパターンブロックのイベントを行いました。1コマ目は3歳から4歳児クラスです。はじめましての方、すっかりお馴染みの方、日本からお引越しされて参加された方もいらっしゃいます。
 クラスをはじめる前は、自由にパターンブロックに触ってもらう時間にしました。はじめてパターンブロックに触る子も、クラスに飾ってあるパターンブロックの写真を見よう見真似で作り始めました。とても上手です!
 さあ、クラスのスタートです。まず数字、お天気などを扱います。この日は2月22日、2が並んだ日なので、ブロックで「2」をつくりました。他に、音遊びやリズム遊びを取り入れてウォーミングアップができたら、指示に従って一つずつブロックをとって置く「まねっこ遊び」で形をつくっていきました。ここではパターンを使わずに机の上にブロックを置いていきます。お見本の通りに形を作っていく、この年齢でもできますが、曲がっていたり向きが少し違っていたりと、きちんと作ることはなかなか難しいことです。少しの違いもダメなものはダメ、完璧は難しいということを知るのも大事ですね。子どもがいろいろと触っていてたまたま出来たというときに、それをみとめて褒めてあげると子どもはとても喜びます。答えよりも、そこに至る過程を大切にしましょう。

 今年は申年なので、猿のパターンにブロックを置くことに挑戦してみると、色々な猿ができました。「アイアイ」の歌を歌いながら楽しめました。ブロックを並べて数を数えたり、黄色のブロックの上に赤いブロックをのせ、その上に青いブロックをのせて六角形の仕組みを学びました。
 ここで、少し脱線になりますが、子どもが活動する環境について触れてみます。モンテッソーリという教育法があり、そこでは子どものサイズに合った用具を使うこととしていますが、ここでは環境作りに限界があるので、椅子も机も大人用を使います。はじめは落ち着かずにきれいに座れない子も、次第に集中して姿勢よくブロック遊びをするようになります。これも学びの一つとして取り入れています。
どの活動も、はじめてクラスに参加しパターンブロックに馴染みがない子は特に、「これでいいのかな?」と不安そうな様子もありますが、個性ある作品が出来たときに褒めてあげると、どの子もクラスに一体感を持って目を輝かせるものです。そして、「積む」ことの難しさを感じた子どもは「積みたい!」という気持ちで集中することがよく分かったクラスでした。

2コマ目は5歳から小学校低学年までのクラス、18人の大所帯です!先ほどのように「2」を作ることからはじめます。続いて三角を作ってみる、三角を拡大してみる・・・そして、建物を作ることにしました。ここでは立体という視点が加わります。はじめは個人個人での活動でしたが、次第に自分から進んで一緒にやりはじめる子が出てきます。合わせたり、重ねたり、お友達と上手にコミュニケーションがとれる子もいれば、それができない子もいます。そこでの言葉がけが大切になります。パターンブロックには正解があるものもありますが、それよりも考えに考えた末にたまたま出来たものが次に繋がるということを、子ども達に感じてもらいたいと思います。そこでうまれる好奇心がとても大切になってくるのですから。また、周りの友達から「出来た!」という声が聞こえてくると、自分もそう思いたいと思うのも、がんばる力を後押しします。同じものを作っていても隣の机では違うものになっていて、それを見るのも刺激です。「見る」といえば、椅子の上に立って(気を付けて立って!)上から見ている子どももいて、これは「四方見」という見方になっているなと思いました。

大人のスタッフもいたのですが、子ども達は自分でやろうとしていて、「これはどうするの?」という声はあまり聞かれません。自分でやろう!という気持ちと、それをかなえるパターンブロックの扱いやすさ、双方が相乗効果となっていると思います。
子どもの熱気はすごいです。お母様方のいらっしゃらない子ども達だけの活動で、自分達だけで何かをしたい!と思っている子どもの気持ち、これを察して言葉掛けをする大切さを改めて思います。クラスが終わり、お母様方に今日の活動を一生懸命に自分から説明する子ども達の姿が印象的でした。その目はきらきらと、輝いているのでした。

おかげさまで、すっかりお馴染みになったTOY BOXでのパターンブロックのイベントですが、これからも子ども達が楽しく遊びながら学ぶ場として、継続して参ります。また次回もどうぞ楽しみにご参加くださいね!

磯邊季里 @ 2016年03月04日 07:50 コメント: (0)

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