<バンコク> 小学校受験 模試型クラス

2016年9月29日

 9月18日(日)午後、音の森教室にて小学校受験模試型クラスを行いました。最近は海外で暮らす日本人家庭が増え、子どもがどこで初等教育を受けるのかが大きな問題となっています。家族そろって日本に本帰国できたとしても、準備の段階で日本に居住していないことは、色々と不安を生むでしょう。
 来年の4月にはバンコクから本帰国が決まっているご家族が、日本の小学校受験を志しました。どんなに情報が得やすい今の世の中でも避けきれない「温度差」を埋めるべく、日本の模擬試験形式で、面接も含めて行いました。大人と違い、子どもは環境が違うと不安なために普段の力を発揮できないものです。お試験のときに子ども達がいつもの姿を見せられるよう、経験するために開催した模試でした。
 世の中には受験の仕方を指南する本やDVDがあり、情報が多い一方、そのために「錯乱」が生じるのが実情だと思います。そのご家族に合った「良さ」を、それは例えばタイで暮らしたご家族の個性として見せられるように指導しました。特に面接試験では、お父様が無難に答えられるものの子どものアピールをする面が薄れていたと思います。相手にどのように伝えるのか、そのことを改めて考えていただきました。はじめて伺う学校への「印象」とは? 学校は、志願者がどんな家庭でどのように育てられたのかを知りたくて、面接という時間を設けているのです。上手に答えることにばかり注意するのではなく、自分たちが一生懸命にしてきた子育てを紹介する、それが大切なのだと思います。きちんとした立ち居振る舞いが年相応にできる子ども、椅子の座り方や挨拶が、普段から出来ていれば特別なことは何もありません。今回の模試ではこういったことを確認する機会になったと思います。
 このクラスを受講した子ども達は、私が指導するのは今年の5月以来と久しぶりだったにもかかわらず、今までバンコクでお稽古をしてきた工作などがしっかりと身についていると思いました。ご家庭で頑張ってきた成果を見ることができました。
 どこの国からの受験であっても丁寧に準備をして、本番のお試験では落ち着いてその家族らしさが出せるように祈っております。

(新年度の受験クラスは12月19日開催予定です。)

磯邊季里 @ 2016年09月29日 11:30 コメント: (0)

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