<バンコク> 巧緻性を通じての学びのクラス
2017年6月5日
5月22日(月)から25日(木)にわたり、巧緻性を通じての学びのクラスを開催しました。年齢によって2クラスに分け、「桃太郎」を題材にお稽古を展開させていきました。
一つめの年中クラスには1歳半から継続して参加してくれている子がいて、回を重ねる毎に成長をひしひしと感じることができ、とてもうれしい気持ちになりました。お稽古に慣れている子ども達は今回のクラスを楽しみに待っていてくれたようで、それはお稽古が充実した良いものになるベースとして申し分ないものでした。
子どもによって小さい頃と性格が変化してきていることを感じます。おそらく園児となり、生活の環境が変化したことによるのですが、この時期の子どもでも十分に性格が変わっていくことを考えると、大人の「これはこの子にはまだ早いから」、「この子には向かないだろう」という思い込みで様々な機会を与えようとしないことは、子どもの可能性を狭めかねないと思います。どうぞ惜しみなく、いろいろな種をまいてあげてください。
お稽古のテーマである桃太郎は子ども達がとてもよく知っているお話です。だからこそ、パターンブロックにしても工作にしても、色々と発展させることができます。海外に住んでいてもお母様方にはぜひ、日本の昔話を子ども達を教えてあげてほしいと思います。「海外に住んでいても」と言えば、日本にいるよりも何かと不便で不安を生みやすい環境と思われがちですが、子育てにとっては情報過多の日本にいるよりもずっとシンプルで、子どもにとって良い環境とも言えるのです。どうか今の環境を良い方向へ考えるようにしてくださいね。
お稽古に慣れている子どもが多かったこともあり、一日目よりも二日目と、自分から進んで取り組める積極的な姿勢が見られました。前回2月にお稽古をしたときよりもこのクラスの子ども達の成長は著しく、約3か月という間をあけてお稽古をすることで、子ども達の成長をお母様方にお伝えできる良さを感じました。
二つめは年長クラスで、インターナショナルな幼稚園に通っている子どもが多いグループでした。年中クラスよりもお稽古に慣れていない子どもが多かったことも、このクラスの特徴でした。パターンブロックを使ったお稽古では、まだブロックに慣れていないことから、やや集中して楽しめていない様子を感じました。ただブロックを置くだけではなく工夫していくことができるように、引き続き導いていきたいと思いました。折紙を折ったり切ったりする経験もまだまだ少ないようでしたので、継続する作業を自分だけでやりとげて、作品を完成させる喜びを覚えていってほしいと感じました。
1つめのクラスと2つめのクラスは、年齢の違いだけではなく環境の違いがありました。この年齢では、この環境の違いはとても大きく影響するのですね。就学前の期間は成長も著しく、とても大切です。お母様方には子ども達に、遊びを通じていろいろ知ることができるようにしてあげてください。遊びながら学ぶ、このことは子どもにとって本当に大切です。さまざまな刺激が種となって、子どもの成長を豊かなものにしてくれるでしょう。
普段とは違う環境でお稽古をがんばった年長クラスでしたが、比較的短い時間での巧緻性のお稽古だけではなく、キャンプのような長い時間の活動のなかでもっと遊びたいと言っていたことが印象的でした。時間が長くなればそれだけ多く関わることができます。今後そういった機会が持てるよう、準備していきたいと思います。