<こひつじかい>七草がゆ作り~お正月の締めくくり~
2021年1月8日
《先に繋がる学び》
1月7日、人日の節句に子どもたちと七草粥を作りました。お正月にたくさんのご馳走を食べて疲れている胃腸を労り休めるための七草粥作りに、朝早くから子どもたちが集合しました。下は2歳、上は小学生まで幅広い年代の子どもたちが揃い、それぞれチームごと机に分かれ、まずは七草を一つずつよく見て学びます。はたから見れは幼稚園生のお稽古ですが、植物を観察し、細かく描写するというのは中学生の理科の内容でもあります。なので小学校高学年の子たちも真剣そのものでした。
芹、薺、御形、繁縷、仏の座、菘、蘿蔔と、七草を一つずつ順番に名前を覚えながら、よーく見て観察し、絵を描きます。根っこはどう伸びているか、葉脈はどのように葉に張り巡らされているか、香りや色合いはどうであるか、子どもたちはお友達と話しながらどんどん新たな特徴を発見します。
《友と共に学ぶ》
例えば誰かが「葉っぱに細かい毛が生えている!」と言うとみんなが「どれどれ?」と探し、「だから柔らかいんだ!」と発見する。確かに幅広い年齢層で同じことに取り組むと作業にスピードの差が生まれることもありますが、1人だけや少人数では得られない学びをもたらすこともあります。また、絵を描くだけでなくどんなお野菜なのかも学びました。薺の別名はペンペン草、菘はカブのこと、蘿蔔は大根のこと、などお野菜を実際に見るだけでなく、その中身の知識も少しずつ積み重ねて子どもたちはあっという間に学びを自分のものにしていきました。
《料理は学びのチャンス》
お絵かきが終わると、待ちに待ったお粥作りです。子どもたちは七草を細かく切る作業をしました。日頃お料理に慣れている新1年生以上の子たちは微塵切りもお手のものです。どんどん細かく切っていきます。毎週こひつじかいでクッキングに参加している新年少さんや新年中さんも、もう大人の手助けがなくともスムーズに包丁を使うことができます。更に2歳のキンダーさんも、「切ってみようか?」と声をかけるとすぐにまな板の前に立ち、大人が少し手助けをするだけで、薄切りも微塵切りも出来てしまいます。お料理をするのに年齢は関係なく、やはり経験が物を言うようです。お料理は子どもたちの経験を積む場であるだけでなく、語彙力を増やす絶好の機会です。小さいからといって、子どもにお料理のお手伝いを全くさせないのはもったいないでしょう。子ども小さいうちだからこそ、できる範囲のお手伝いをしてもらい、お料理を通して手の運動だけでなく頭の運動もしていくときっと子どもたちはぐんぐん伸びると、新年最初のクッキングで改めて感じました。
《お正月の締めくくり》
子どもたちの切った七草をお粥と混ぜて味付けしたら出来上がりです。みんなで食卓を囲み、自分たちで作った七草粥をいただきました。それぞれ感想を伝えながら和気藹々と食事が進みます。しばらくすると「おかわり!」という声があちらこちらから止まらず聞こえてきました。多い子で7~8杯ものお粥をたいらげ、腹八分目どころかお腹いっぱいまで完食し、子どもたちはとても満足気でした。
まだまだ不安な世の中ではありますが、年始から子どもたちの活き活きとした姿を目にし、今年も一年コロナに負けずにお稽古だけでなくクッキングや遠足を通して子どもたちが強く成長していけるよう願うばかりです。
《アルバム》
七草&大使館巡り遠足の写真はこちらです。お子様との会話の種にお使いください。
アルバムはこちらから⇒K&R 七草&大使館巡りアルバム
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