<こひつじかい>大使館巡り第2弾

2021年1月8日

七草粥作りの日の午後は、大使館巡りに出かけました。夏の大使館巡りに続く第2弾となる今回、3つのチームに分かれて遠足に出発しました。

《溢れ出る意欲と好奇心の芽》
1つ目のチームは新一年生以上が参加した小学生チーム。自転車を持って集合した彼らは、自転車に乗って大使館巡りをしました。はぐれないように一列になり、大使館が多くある千代田区を目指します。太陽の光がたくさん降り注ぐサイクリング日和でしたが、途中から強風が吹き始めたため、向かい風の中を自転車で突き進むという大変な道のりでした。しかし大使館に着くと子どもたちは大はしゃぎです。ビルの中にある大使館もあれば各国の個性的な文化が滲み出た外観の大使館もあり、スタンプラリーをするように大使館を巡るごと記念撮影をしました。更にその大使館の姿を目に焼き付けたり、そこへ行ったという経験自体が、子どもたちの国旗の知識に新たな発見や学びを加え、より厚みのある海外の国に対する理解へと繋がっていきました。往復で約20kmもの長い道のりでしたが、道中の強い風にも負けず大使館巡りを終えた新一年生は、小学校に入学するまでの残り3ヶ月の間に全世界の大使館巡りをしたいという想いを強く持ったようです。3月末まで、都内にいながらの世界一周旅行に挑戦したいと思います。

《夏からの目覚ましい成長》
続いて2つ目のチームは新年長さんと新年中さんのチームです。このチームはなんと32もの大使館を回ることができました。お教室を出発してみんなで相談し、まずはフランス大使館を目指しました。そして地図を見ながら近くの大使館を探し、次々と大使館を巡っていきます。お天気も良く風が強かったので、大使館の国旗が綺麗にはためいて素敵な写真を撮ることができました。大人の足でも早歩きのペースで歩いていましたが、ペアになった子としっかりと手を繋いで助け合い、新年中さんも遅れをとることなく自分の足で歩き切りました。また道中、道端の警察官の方や一般の方にもしっかりご挨拶をするなど、ただ大使館を目指すだけでなく周囲にアンテナを張って自分なりの学びをそれぞれ得ることができたようです。特に新年中さんは、夏の大使館巡りに参加した際すぐ疲れてしまったり歩くペースが遅かったりしてみんなについていくのが精一杯といった様子でしたが、今回は弱音も吐かず最後まで大使館を巡ることができ、ひと回りお兄さん・お姉さんになったようです。今後の遠足でも下の子たちのお手本となる姿を見せてくれそうです。

《逞しい成長の種まき》
最後に3つ目のチームは新年少さんとキンダーの子どもたちです。このチームは7つの大使館を巡りました。新年長さんと新年中さんのチームには数で劣るものの、小さな歩幅で目一杯歩いて巡り、とても中身の濃い時間を過ごせました。確かにみんなで同じペースで歩くには、個人個人の差が開きがちでしたが、歩くスピードの速い子が遅い子の手を取って歩き続けました。新年長さんや小学生のように国旗を見つけて国名を当てたり、次はどこの大使館に行くのか話し合ったりする賑やかさとはまた異なり、道中の様々なことに気付いて興味を持つ好奇心旺盛な子どもたちの姿が見られました。お天気に恵まれたものの冷たい強風が吹き荒れる中の遠足でしたが、遠足を終えた子どもたちはそれぞれが達成感を感じているようでした。特に、だっこやベビーカーでの移動ばかりだった2歳のキンダーさんは、この遠足を終えてからお母様と一緒でも「だっこ!」と言わなくなり、自ら歩くようになったそうです。また、大使館を見つけると旗のお家だと言うようになったなど、この大使館巡りの時間でたくさんの言葉を吸収してあっという間にそれを自分のものとしていました。小さいながらもお兄さんやお姉さんと一緒にやるということで、全てを理解しているかどうかは分からないものの、一緒になってきちんと参加している気持ちがキンダーさんたちの中にも芽生えていました。疲れて泣いてしまう子もいましたが、約10kmというなかなか普段歩くことがないほどの距離を歩き切ったことは、子どもたちの自信になって今後の強さに繋がるでしょう。

《100%自分の足でいく遠足》
今週は4日の七福神巡りと7日の大使館巡りで、子どもたちはたくさん歩き、気付き、学びました。1週間のうちその2日間で歩いた距離を合わせただけでも、なんとハーフマラソン以上の距離、更に子どもによってはフルマラソンに近いほどの距離です。交通機関が発達し、またコロナ禍で人混みを避けるため車移動も増える中、これほどの距離を未就学児の時点で自分の足で歩くという経験はなかなかありません。だからこそ、辛くて弱音を吐くこともあれば、泣きそうになることもあります。しかしながらやってみると意外と子どもは強いもので、自分で困難をどんどん乗り越えて強く成長していきます。「子どもがまだ小さいからやらない」ではなく「小さいけれど、やる」ということにこそ意味があり、それは子どもたちがこれから先生きる上での糧となります。挑戦してみたからこそ見える景色があり、感じるものがあり、気付き発見するものがある。そういった一つ一つの小さな積み重ねが子どもたちの学びに少しでもなるよう、今後も様々な環境で子どもたちと一緒に五感を使っていきたいです。

《嬉しい言葉》
最後に、参加者のお母様からの感想を以下に掲載させていただきます。我々が日頃大切にしていることが、このように子どもを通してお母様に伝わっているということ、大変嬉しく思いました。今後もこのような環境づくりをしていけるよう、色々なことにチャレンジしていきたいと思います。

前回の七福神巡り、今回の大使館巡りと共に感じたことは、同じものを見て、同じことに気がついて、同じ気持ちになる、このことが目には見えないけれども子ども達同士の距離を近づけているのかなということ、みんなで一緒に作って頂く七草がゆ、一緒にお絵描きを楽しむことそれ自体がかけがえのないものであると感じました。

また昨日の集合時間は7時と早かったですが、早起きして支度をする息子が着替え終えて荷物を持ち、顔を上げた時のその瞬間は、いつもよりお兄さんになったように見えましたが、あらためて自分でする、最後まで見とどけるという初心を忘れていたことに気づかされました。気持ちがはやるその時こそ、息子と同じ目線にいること、いつも寄り添う心でいたいと思いました。

《アルバム》
七草&大使館巡り遠足の写真はこちらです。お子様との会話の種にお使いください。
アルバムはこちらから⇒K&R 七草&大使館巡りアルバム
閲覧期限:1月15日

磯邊季里 @ 2021年01月08日 19:49 コメント: (0)

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