<子育てセミナー>知識の引き出しをテーマにセミナーを開催しました
2021年3月9日
今月のセミナーは「知識の引き出しを増やそう!」というテーマで、来たる4月からの新学期に向けて子どもの頭の引き出しについてお話させていただきました。
子どもの頭の引き出しは何でも無限に入る魔法の引き出し。大人と違って、先入観を持つことなく、何でも入っていきます。ところが、親はついついその引き出しに学力に直接つながる知識ばかりをたくさん詰め込みたくなってしまいます。
親が必要と思う知識だけを詰め込まれたものは、子どもの引き出しになるでしょうか。それよりも、寄り道をしてみる、一見関係のないようなことを深く調べてみることで、知識と知識の間に隙間が生まれ、それらが結びついていくことで大人が思いも寄らない引き出しを持つようにしてみませんか。
例えば、大使館巡りでこういったことがありました。「大きい大使館と、小さい大使館があるね。日本にとって大事か、そうでないか、なのかな。」と思ったこと。大人であれば国力の差、貿易上の関係など、色々な情報を思い浮かべて想像することを、子どもは大使館の大小から簡単に想像してしまうのです。大使館を実際に目で見てきたことは間違いなく、子どもたちの引き出しになっています!
さて、今回も多くの親御さんが参加してくださり、こちらからの問いかけに対してお母様方それぞれのご意見やご家庭でのお子様の様子などをお答えいただきました。
こひつじかいでは子どもの引き出しを増やす取り組みをしていますが、実際にお母様からの「子どもには自分にはない引き出しがある」「子どもには素敵な引き出しがいっぱいある」といったお声に目元が潤みました。
普段のお稽古を通じて、みんな色々な引き出しを作っています。ご家庭でも、こうした引き出しを持っていること、また引き出しを増やす好奇心を持っていることを理解して、一緒に子どもが興味のあることに取り組んでいただければと思います。
また、今回のセミナーでも、知識にとどまらない「日常生活全体を通しての引き出し」を感じさせるエピソードをあるお母様からお話いただき、ディスカッション方式を取り入れたセミナーだからこそ出来る気付きがより深まったのではないかと思います。
後半ではこひつじかいで実際にこの冬から春にかけて取り組んできた大使館巡りをはじめとする「日本にいながら世界旅行体験」の取り組みをご紹介しました。
国名を覚えること、国旗を覚えることは、受験の学習という点ではあまり意味がないことに見えます。しかし、この取り組みを通じて「新聞やニュースに出てくる国の場所がわかる。ニュースに興味を持つ。」といったことや、「英国大使館へお手紙を書いてみる」といったことまで子どもが自分たちで考えて行動を起こすようになりました。
机上に向かってカリカリと勉強することよりも、普段は気に留めないような身の回りの経験を通して子どもの頭の引き出しは増えていっています。
来月は「賢い子を育てる手先教育のすすめ」についてお話させていただく予定です。子どもたちの手先に秘められたすごい力について保護者の皆様と一緒に考えていきたいと思っております。