<いくラボ>屋上菜園IKU LABOはじめました

2021年7月17日

毎日小学生新聞の「たね」をテーマにしたスタンプラリーに取り組み始めると普段よく口にしている野菜でもどんな種からできているのか?どんな風に育つのか?知らないものが沢山あることを知った子ども達。本物を見てみようということで野菜・果物・花の取り揃え、ルーペも準備して、どんな種が出てくるのか予想をしては、観察しオリジナル種図鑑を作り始めました。
種があれば当然育ててみたくなるもの!しかしながら都会のど真ん中、庭もない中でどうしようかと考えていたときに、こひつじかいの卒業生が一役買ってくださることになりました。彼は大学で農業を専攻、「都市農園」を研究テーマにしていることもあり、子ども達のやりたい!の実現への協力を快く引き受けてくださいました。
屋上菜園の名前は「IKU LABO」に決定!子ども達と博士の研究が始まりました。
今回は、博士から「IKU LABO」の様子をお届けしていただきます。

こんにちは!
この度IKU LABOを運営することになりました 博士です

私達は5月中旬から子ども達と屋上での菜園を始めました。スーパーで販売されている農作物を当たり前だと思っている都会の小さな子ども達に種から栽培し育て上げることは貴重な体験になると考えました。
私は現在、大学で農業を専攻しています。それなので少しは作物への知識がありますが、私も実際に実践的にプランターを用いて育てることは初めての経験なので、我々大人も子ども達と同じ目線で試行錯誤しながら作物を育て上げることの厳しさを受け入れよう、失敗からも沢山の学びがあるはず!と挑みました。
今回は色々と育てている中から3つご紹介したいと思います。

●トマト
苗から植えました。トマトは水をやりすぎると枯れてしまうため水やりしたい子ども達に我慢をさせました。自然の雨水ですくすく育ちました。トマトを育てるポイントとして脇芽をとる必要性があります。取らないでいると主茎に栄養がいかず葉っぱばかりが生い茂ってしまいます。はじめはどれを取ればいいかわからなった子ども達も最終的には脇芽を判別できるようになり自分でとれるようにまでなりました。また風で倒れないように支柱を立て支える作業をしました。結果的にトマトはハート形の実をたくさんつけ、子ども達みんなで赤くなったら収穫していきました。

●枝豆
枝豆は種から植えて10日目ほどで芽が出ました。はじめは成長していましたが、トマトと違ってだんだんと成長が遅くなっていました。そこで液肥をまくことで成長を促しました。青い液肥をたまにまくことで枝豆に栄養がいくようにしました。最後には莢の中が三粒ある大きな実をつけてくれました。収穫は苗ごと引っこ抜くことをおしえました。みんな枝豆が莢だけで売られていることから一莢ずつ収穫すると思っていたため子ども達は違いに気づいたことでしょう。

●トウモロコシ
種から植えたトウモロコシはプランター栽培でできるのか不安でした。しかし予想に反して成長してくれて順調に背が高くなっていきました。トウモロコシは水があればあるほど良いので子ども達も楽しそうに水やりをしていました。根が浮き出てくる特性から途中に土を足して追肥をしました。そのあと水を得た盛ん魚のようにぐんぐん伸びて背が高くなっていきました。トウモロコシのお花を初めて見たとき、トウモロコシがこんなお花をしているなんて知らなかった子ども達には大きな刺激になりました。受粉はどうしようかと思っていたら、なんとミツバチがやってきてしっかりと働いてくれていました。トウモロコシの実が少しずつついて初めてのベビーコーンとして収穫ができたときはみんなひげまで食べておいしいといっていました。

他にもミントやハーブ、季節の花々などを植え育てたイクラボは子供たちの大きな楽しみになっていました。みんな毎日どんな変化がみられるのかわくわくして屋上に来ていたと感じます。また食育のクラスではこの野菜たちを使ったクッキングをすることでより自然に学びが深まることとなると思います。3か月で何もなかったところからたくさんのものを作り上げた経験は夏に向けて、子供たちの心に大きな種をまけたと思っています。

磯邊季里 @ 2021年07月17日 18:57 コメント: (0)

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