<こひつじかい>夏の妙高生活ー後半②-
2021年8月1日
《夏の妙高生活最終日》
朝5時、木々の間から真っ赤な朝日が顔を出しました。強い日差しを目覚ましに子ども達もベッドから抜け出し、外へ出ました。東京に帰ったら、心地よい風の中のランニングはしばしお預けです。道順も覚えたので自分のペースでどんどん坂を駆け下りていきます。妙高山をバックに今日も縄跳びに挑戦してから、おまけでいもり池をぐるっと廻ってそのまま帰る4キロコースを走り切りました。最後の坂は、傾斜のきつさ、長さとも大人も途中で立ち止まりたくなるほどですが、足を動かし続ける姿に気持ちが強く逞しくなっているのを感じました。
ラジオ体操後は大掃除です。ベッドのシーツなども外し、少しでもウッキーのお仕事が楽になるようにとみんなで協力しました。はじめのうちは、雑巾がけが終わると、「雑巾どうする?」とそのままこちらに持ってきていたのが、洗面台に水をためて洗い、すすぎ、搾り、干すまでやって「雑巾がけ終わったよ」と声をかけてくれるようになりました。今まで「出来た、終わった」と思っていたゴールより、もう少し先に本当のゴールがあることが分かってきたのが様々な行動に表れてきました。
最後の朝食を美味しくいただいた後、絵日記を手に校長先生のお家の中で一番のお気に入りの場所を描きにいきました。それぞれがどこを気に入って描いたのか見るのが楽しみです。
《お土産を手に東京へ》
荷造りを終えたら、校長先生の車でお出かけです。考えてみると妙高へ来てから5日間、自分たちの足で行ける範囲だけで過ごしてきました。どこにも行かないとこれだけ時間に余裕が生まれ、自分たちのペースでシンプルに生活できるのだと実感しました。これは現代においてはとても贅沢な時間の使い方かもしれません。
道の駅「しなの」に連れて行っていただきました。採れたて野菜の直売所があり、ここでお土産を買うことにしました。沢山お料理をして、大好きになった信州の美味しいお野菜や名産品を選びました。きっとパパもママも喜ぶはず!と真剣な表情で品定めをしていました。お家の食卓に妙高で食べたものが並び、会話がはずめば嬉しいです。
お昼も道の駅でいただき、妙高高原のお隣「黒姫駅」まで送っていただきました。電車がくるギリギリまで駅横の広場でバッタやカエルをとって遊ぶ子ども達。彼らの目には大人の目線では見えていない世界が広がっているのだろうなと羨ましく感じました。
電車に乗るギリギリまで校長先生とウッキーに手を振り、お別れをして、かなり重たいお土産を大事に抱え東京へと向かいはじめました。
今新幹線の隣の座席に座る子ども達は、スケッチブックを広げ、この10日間の様々な出来事を思い出しながら、絵を描いています。隣同士にいながらもそれぞれが全く別の絵をとても楽しそうに描いているのは、この生活で何百回も訪れた「自分で考え、自分でやる」沢山の小さな経験の積み重ねが「自信」に少しずつ姿を変え始めているからかもしれません。
同じ生活をしていても、揃ってくるどころか、どんどん個性が強くなっていく7人のこれからが本当に楽しみです。
校長先生、ウッキー、忙しい中手伝いにきてくださった卒業生たち、サポートしてくださった皆様に心から感謝をしてこの妙高生活の締めくくりとしたいと思います。
本当にありがとうございました。
《アルバム》
後半の写真はこちらです。お子様との会話の種にお使いください。
アルバムはこちらから⇒K&R 妙高生活ー後半ー アルバム
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