<こひつじかい>ふもとっぱらキャンプ3日目

2021年8月19日

《最後のあさ》
朝5時、夜中の荒れた雨風をよそに熟睡した子ども達の部屋からは楽しそうなおしゃべりが聞こえ始めました。
少し耳をすませていると「今は何時かな?」「暗いからまだ夜中なんじゃない?朝になったらもうちょっと明るくなるよ」と会話がはじまりました。
部屋には時計がないので、自分たちの感覚とカーテンの隙間から見える外の様子を頼りに繰り広げる推理合戦を聞いていると
彼らなりに色々とアンテナを張り巡らせ、答えを導くために持っている知識を繋げようとしていること、またどの子にもその力があるということが伝わってきました。
結局は目が覚めれば朝!ということで5分もしないうちに次々廊下に顔をのぞかせました。

昨日まで「どーんじゃんけんぽん」のコースとして大活躍だった丸太にお絵描きをしたり、うちわのお絵描きを仕上げたり、手作りプラネタリウムを完成させたり、それぞれが今自分のやることを考えて頭と手先を働かせていました。カメラマンのとしくんに出来上がった作品たちと一緒に写真をたくさん撮ってもらいました。
そうこうしているとお腹が空いてきました。
「ご飯まだー?」
「ここはレストランじゃないから食べるためには作るんじゃなかった?」
「そうだった!作りに行ってきていい?」
そういうと大急ぎで炊事場に走っていきました。
最後の朝ごはんは卵料理も色々です。子ども達自身で目玉焼きやスクランブルエッグを作りました。1日目は料理ははじめてで、卵も上手く割れなかった子が目玉焼きも上手に作っていました。スクランブルエッグには、昨晩作った手作りバターを混ぜこみ、甘くていい香りに仕上がりました。

《感謝をこめて》
美味しいごはんを食べたあとは、帰り支度をしながら3日間たくさん遊んでお世話になった宿を綺麗にお掃除しました。テント、炊事場、お部屋と廊下と片づけるものも山ほど。晴れと雨ではかかる手間にかなりの差があること、「天気に恵まれる」の言葉の意味を身をもって知りました。
子ども達の担当はお部屋と廊下です。秘密基地にしたりすべり台にした畳は元あった場所にみんなで運び、お絵描きや工作で使った机も汚れを拭いて畳みます。床は気づかないうちに木くずや葉っぱが散らばっていたので、ほうきを掛けてから一列に並んで雑巾がけレースをしました。
年長さんが妙高生活で磨いた腕前を存分に発揮し、床が見違えるほどピカピカになりました。

ひと仕事終えた休憩におやつタイムです。いつも素敵な写真を撮ってくださるAさんからいただいた鮮やかなオレンジ色をした夕張メロンがお皿に山盛りです。手や顔、服を甘い果汁でベタベタにしながら頬張りました。その場に一緒にいなくても、沢山の方が、色々な形で支えてくださっていることにもまた感謝です。

《最後の最後に!》
今後の雨雲の流れを考え、予定を変更し少し早めに出発することにしました。
全員でリュックサックリレーをして車に詰め込んでいると空が明るくなってきました。
「雨がやんだ!!!」と全員の目が輝きました。出発前の最終チェックをしている間、子ども達はキャンプ場の方までいって最後のひと遊びが出来ました。
車に乗り込み、さあ出発!のタイミングで雲と雲の隙間から本当に一瞬でしたが青空も見ることが出来ました。
これもまた「天気に恵まれる」、青空を心からありがたく感じた瞬間でした。
次来るときはみんなで絶対に富士山をみようね!とキャンプ場にお別れをしました。

《3日間を通して》
日に日に悪くなる天気予報を見ながら、いったいどこまでできるのか、色々と準備はしながらも想像しきれない部分も多い中始まったふもとっぱらキャンプ。
終わって振り返ると、どうやってこれだけのことをやったんだっけ?と思ってしまうほど中身の詰まった3日間でした。
キャンプの達人お二方をはじめ、贅沢な空間を使わせてくださったふもとっぱらキャンプ場の皆様、子ども達の無限の体力に悲鳴をあげながらも一緒に遊び、自分の好きなこと・得意なことを子ども達にも伝えてくれた大学生たち、信じて送り出してくださった保護者の皆様、そしてこちらの疲れを吹き飛ばすほど、どこまででも広がる可能性を見せてくれる子ども達に感謝でいっぱいです。本当にありがとうございました。

《アルバム》
3日目の写真はこちらです。お子様との会話の種にお使いください。
アルバムはこちらから⇒K&R ふもとっぱらキャンプ3日目アルバム
閲覧期限:8月25日

磯邊季里 @ 2021年08月19日 18:31 コメント: (0)

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