<こひつじかい>夏探検遠足
2021年8月26日
《東京23区唯一の渓谷へ》
夏休みも終盤に差し掛かった8月26日、夏休み最後の遠足は東京23区唯一の渓谷「等々力渓谷」に行ってきました。
「渓谷」の言葉の意味もイメージもピンとこない子ども達は、今日の目的地はいったいどんなところなのだろう?と不思議に思いつつも
川で遊べるらしい!虫もたくさんいるかもしれない!と色々と想像を膨らませながら集合しました。
少しでも涼しいうちにと7時集合にしましたが、どの子も眠たそうな様子を1つも見せずに「おはようございます」と集まれる子ども達は立派で
こちらも朝からエネルギーをもらいました。
《年中・年少チーム》
年中さん・年少さんは田園調布駅からバスに乗って等々力渓谷まで向かいます。今日は朝から太陽が元気良くみんなを照らしてくれていたので、バスを待っている間はバス停の柱の影に隠れて暑さを逃れました。バスで10分ほど揺られたら等々力渓谷へ到着です。徒歩で向かう年長さんたちよりひと足先に着いたので、探検へ向かいます。渓谷に少し入ったところからすぐに日差しが遮られ、涼しい空気がただよっていました。地面にはどんぐりがたくさん落ちており、まだ青いものや帽子をかぶったもの、小指の先より小さなものなど、色々などんぐりを見つけました。川の方まで降りていくとさらに涼しくなりました。川へ流れていく湧き水は透き通っていて綺麗で、ひんやり冷たくて気持ちが良いです。川の途中にある「不動の滝」は龍の口から水が落ちており、この滝の轟く音が「等々力」の地名の由来という言い伝えもあるようです。
川を抜け、多摩川近くの公園へ行くとオオイヌフグリやヤブランが咲いていました。葉には朝露がぷっくりと付いているのも観察出来ました。他にも猫じゃらしの名で呼ばれるエノコログサで遊んだり木登りをしていると、田園調布から歩いてきた年長さんが到着しました。
《年長チーム》
一方で、田園調布から等々力渓谷まで年長チームは、まさに遠足、歩いて向かいます。コロナになってからは、頼みの綱は、自分の足。今年に入ってからも、寒さ、暑さも耐え、ひたすら五感を研ぎ澄ましながら、目的地を目指してきたので、今朝も当たり前で歩き始めます。すぐにトカゲを見つけ、すばしっこいトカゲをすばしっこいハンター達が追いかけますが、捕まえるのに悪戦苦闘しながらも捕まえることに成功しました。が、切れた尻尾は動いたまま、トカゲの生命力の強さを感じることができました。その後、住宅街へとどんどん入って行きます。住宅街は、降りたり登ったりの坂道。繰り返し歩くたびに、途中では、色々なものをみつけます。コレも歩くからできる楽しみ。子供たちは、今にも動き出しそうにしている甲冑に驚いたり、面白いポーズをした女の人の銅像を発見するとそのポーズを真似て写真を撮りました。難しいポーズをしていたため、真似するのが大変でしたが、その銅像をよく見ながら、銅像になり切る茶目っけたっぷりの年長さん。
そして、約1時間ほど歩き、等々力不動尊に到着。リュックを置いて公園であそんでいた先に到着した年中さん、年少さんたちのかばんを率先して綺麗に置き直している姿は、周りの様子をしっかり見ることができる証拠。成長を感じることができました。
《渓谷散策》
全員集合したので、早速渓谷を端から端まで歩いてみることにしました。
朝早いのでまだ人も疎らで、木々の隙間から差し込む朝の太陽の加減で川の水面はキラキラ光っていたり、青や緑っぽく見えるところがあったりととても綺麗でした。
上流までたどりつくと、一度階段を上り、渓谷を橋の上からも眺めてみました。温度計でも確認してみると渓谷の中と地上では3~4℃も気温に差がありましたが、体感は水辺の涼しい風もありそれ以上で、自然の力を感じました。
せっかくの綺麗な景色なので、今日のしおりはいつもと少し変えて、表紙を額縁にしてみました。一人一人が画家になって橋の上から見える景色を描いていきます。
景色を描くというのは、子ども達にとってはまだ抽象的かもしれませんが、実際に歩いてきた道ということもあり、川の様子、木々の様子、見つけた虫などをとても丁寧に描いていました。出来上がった絵は本当に額縁に飾られた一枚の作品になっていました。
お絵描きの後は渓谷に戻って、お待ちかねの川遊びタイムです。生き物や植物を集めるためにペットボトルやビニール袋をもって、川の中に入りました。川に来る途中大きなカニを見つけたので、気合十分に探し始めます。綺麗な石や貝を集めたり、葉っぱを流して競争したりして川遊びを楽しみ、熱くなった体を冷やしていました。
講習中に読んでいた「トロピカルテリー」の絵本に出てきたカニのセーラと巻貝のスティーブを見つけて子ども達は大興奮です。巻貝を見つけた子に、見つけるポイントを教えてもらって、みんな石影や隙間をのぞき込んでいました。
《日本庭園散策》
日本庭園のてっぺんには緑の芝生が広がり、大きな桜の木下で大きなおむすびをはらぺこ子供達は、パクパク。順次書院建物の縁側に設置されているスタンプをしおりに推し、心落ちつけます。緑眩しい広場で鬼ごっこが始まり、鬼が1人を追いかけ、その鬼を他の子どもたちが追いかけていたため、外からはみんなで広場内をぐるぐると走っているようにしか見えませんでしたが、とても楽しそうでした。
次は日本庭園内の2、3人でチームを組んで探検に出かけます。日本庭園内は竹林が広がっていて、その中で大きな蜘蛛の巣やキノコを見つけました。あるチームは木の裏でヤモリを発見し、すぐに草むらに飛び込む事で捕まえることに成功しました。なんといっても、ハンターの子供達が沢山いるので目がキラキラ、獲物を追いかけています。鳥の囀り、セミの声、小川のせせらぎ、耳を澄ましていると、まるで旅に来たようです。等々力不動の下の渓谷に戻り、不動の滝のスケッチを行いました。滝の近くで描いていた子どもたちは水飛沫に注目して、それぞれの描き方で表現していました。
最後には、近くの日本茶屋で大きなかき氷を食べました。そこは、日本家屋と鯉の泳ぐ池があり、まるで京都にいるかのような気分になりました。暑い中、半日ずっと歩いていて、たくさん汗を流していたためか、かき氷は全員完食していました。
《アルバム》
夏探検遠足の写真はこちらです。お子様との会話の種にお使いください。
アルバムはこちらから⇒K&R 夏探検遠足アルバム
閲覧期限:9月2日