<こひつじかい>稲刈り遠足
2021年10月10日
《念願の稲刈り遠足》
今日は待ちにまった稲刈り遠足です。毎年稲刈りの時期は、台風と重なることが多く、当日まで天候の心配があります。
特にここ数年は想像を超える大雨などの影響で、中止が続いていました。
今年は立派に育った稲穂が倒れることもなく、かかしに守られながら綺麗に広がって子ども達を出迎えてくれました。
《お仕事①「刈る」》
城山公園から移動して田んぼに到着すると、早速稲刈りのお仕事が始まりました。
はじめに、稲を刈るのに使う鎌の使い方と注意点を教わりました。子ども達は鎌を受け取ると、鎌の刃で自分やお友達を傷つけてしまわないように、手に持った鎌の刃をしっかりと見ながら自分の担当の列に向かいました。
いよいよ稲刈りが始まります。まず、稲刈りの様子を実際に見せてもらいながら、方法を教わりました。実際に子ども達が稲刈りをしてみると、刃に稲が引っかかってしまったり、稲が折れ曲がってしまったり、鎌が地面に刺さってしまったり、お手本のように上手に刈れませんでした。それでも小学生や年長さんは、すぐにコツを掴むと担当の列をあっという間に終わらせることができました。稲刈りをしていると大好きな虫たちが次々に登場します。捕まえたくなる気持ちをグッと抑えて、「今はしごと!しごと!」とお互いに声を掛け合いながらどんどん作業を進めます。
年中さんと年少さん、キンダーさんはまだまだ力が足りないので、一か所刈るのにも時間がかかりますが、諦めずに何度も何度も鎌をギコギコと動かし続けました。
途中で雨がポツポツ降り始めましたが、もしや雨にも気づいていないのでは?と感じるほどの没頭ぶりでした。全員で協力し最後まで綺麗に刈ることができました。
《お仕事②「束ねる」》
稲刈りが終わった人から、刈った稲を束ごとに結ぶ仕事をしました。刈っているときに、一束分ずつ綺麗に置いておけばそれを1つずつ束ねていけばよいのですが、時々刈った稲が大きな山になっていることも。こうなるとまずは丁度良い束に分けるところからはじめることになります。稲の束の太さや、とんとんと稲のお尻を揃えること、紐を二周回して固結びという束ね方を先生方に教えていただき、どんどん束ねていきました。固く結ばないと干す時に稲が落ちてしまうので少し力が必要な作業でしたが、小学生や年長さんは自分でちょうど良い太さの束を作ると魔女の箒みたいに足に挟んで、結ぶところまでそれぞれが着々と進めていました。年中さんもお兄さんお姉さんのを一生懸命真似して、だんだん手つきが慣れてきました。年少さんとキンダーさんは稲の束を作ったり、束ねた束を運ぶお仕事をしました。みんながとてもよく働いたので、稲刈りから結ぶ仕事までを1時間30分ほどであっという間に終わらせてしまいました!
分からないことや知りたいことがあるときには近くの先生に声をかけて聞いている姿もちらほら。その様子をみた先生方から「きちんと日本語が話せるし、働き者だし、とても立派な子たちですね」とお褒めの言葉をいただきました。
《お昼休憩&田んぼ散策》
沢山働いた後は美味しいお弁当の時間です。沢の水できれいに手を洗って、全員そろって「いただきます!」と食べ始めます。この頃には雨もすっかり止み、太陽がジリジリと照り付けるようになってきました。ご飯の後は、お仕事中は我慢した虫捕りの時間です。平均台を渡るように一列になって、田んぼのほうへ探検に出かけます。カマキリ、バッタ、カエルをはじめとする様々な生き物がたくさん潜んでいて、みんな捕まえてはペットボトルなどに集めていました。虫の種類に詳しい子も多くいて、カマキリやバッタの種類やキリギリスとの見分け方などを教えてくれました。奥の川では釣りをしている人もいて、小さな魚を見ることもできました。
オミナエシやガマの穂など秋の植物も見つけました。また畑があると、葉っぱをみて何の野菜かを一目で当てる様子を見て、野菜が子ども達にとって随分身近なものになっていると感じました。
《お仕事③「干す」》
一生懸命束ねた稲は、太陽の下で干して乾かすことで脱穀ができるようになります。まず稲の束を多めと少なめの2つの束に分け、バツ印のようにします。それを穂先を下に向け、洗濯物のように干していきます。たくさんの稲を干すために、多めの束と少なめの束が交互に重なるように並べていきます。さきほどの稲を束ねる作業でしっかりと紐で縛られていないとバラバラになってしまうので、緩いものはしっかりと結び直します。こうして一反の稲を全て干し終わると、黄金のカーテンが出来上がりました。
一反分もやれば、手慣れたもので、お隣のチームの分までお手伝いしてあげるほどでした。
最後に、松本さんに干した稲がどうやってみんなが食べる白米になるのか説明していただきました。まず、稲をお米の部分の”もみ”とその他の”わら”に分ける、「脱穀」をします。次に、もみについた”もみがら”を取ると、玄米になります。さらに玄米から栄養の詰まった”ぬか”をとる「精米」をすることで、ようやくみんなが普段食べている白米になります。毎日当たり前のように食べている白米が、どれだけ手間をかけて作られているのかを知ることができました。
頑張って働いたあとは、お楽しみの遊びの時間です。キビキビと稲刈り作業を終わらせたので、遊ぶ時間をたっぷりとることができました。雨が降ったり日差しが強くなったりと急変する天気の中での稲刈り作業でしたが、子どもたちはまだまだ元気いっぱいで、長い長い滑り台を滑ったり、ロープのタワーに登ったり、網に乗って勢いよく押してもらったりと全身を動かして遊びました。あっという間にお父様、お母様がお迎えに来る時間になりました。田んぼで捕まえたカマキリやカエルなどの生き物や、傘のように大きなサトイモの葉っぱをお土産に渡しました。
《アルバム》
稲刈り遠足の写真はこちらです。お子様との会話の種にお使いください。
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