<こひつじかい>みかん狩り遠足に行ってきました
2021年11月28日
《富士山を見ながら》
今朝、田園調布駅に集合した子どもたちは寒さなど全く気にしないと言わんばかりの元気な顔でご挨拶をします。
駅前には大きなクリスマスツリーと冷たい空気できれいに晴れ渡った青空に冬がもうすぐそこまで近づいているのを感じます。
全員が集まり、階段を上ると大きなバスが停まっています。
子ども達は「大型バス、おおきい!!」とより一層楽しみが広がった様子です。
遠足に初めて参加する子たちもみんなニコニコ出発しました。
車内ではみんなでおしゃべりが始まります。その中でも昨日のお稽古でなぞなぞ大会をして盛り上がった子たちが次々に問題を出します。
はじめは何を言っているのか分からなかった子たちもだんだんと意味を理解してきて、オリジナルクイズを考え出し盛り上がりました。
高速を走っている間は、雲ひとつない快晴と朝の澄んだ空気に、雪をかぶった富士山が遠くからでもはっきり見えます。
正面に一度見つけた富士山が建物に隠れても、方向が変わっても、また見えた!今度は右側に見える!と子ども達の興味は尽きません。
高速を降りてからは、ちらほらとみかんの木を見つけます。山道に入り、目的地に近づくにつれてみかんの木も増えていきます。
楽しく遊んでいるうちにあっという間に到着です。
《素直に描く》
富士山がきれいに見えるうちに、最初に絵を描くことにします。
展望台から、富士山や金時山を含む山並みを一望します。都内からは見ることがなかなかない景色に子どもたちは目を輝かせています。
子どもたちは2ページを使って用紙いっぱいいっぱいに存在感の大きな富士山を描きます。
年長さんが迷いなく描き進めていくのにつられて、キンダーさん達も今しか描けない素敵な1枚に仕上がりました。
しおりの表紙にはみかんの木を描き、世界で一つのしおりの出来上がりです。
頭の中にある「木」ではなく、目の前にある「木」を描く。簡単なようですが、様々な知識が増えれば増えるほど難しくなっていくことかもしれません。
いつまでも目に映るものを素直に見る力を持ち続けたいと、子ども達の絵から学ばせてもらっています。
《夢中でみかん狩り》
絵を描いたあとはいよいよみかん狩りです。
子どもたちはペアを組んでみかん狩りをします。年長さんが率先して動いて自分より年下の子の面倒をよく見て、太い木やお日さまがよく当たるところに行って美味しそうなみかんを探していました。
みかんをとるのに使うビニール袋とハサミを持っていくとき、ペアの子の分も取ってあげる優しいお兄さんの姿も見られました。
園芸鋏はいつも使っているハサミより刃が短く持ち手が大きいので、手が小さくてまだ力をうまく指先に伝えられない子たちは、ハサミの扱いにも枝を切る操作にも苦戦していました。
それでも、ペアのお兄さんお姉さんに教わり、慣れてくるとどんどんペースを上げていきます。
たくさんとって、あっという間にビニール袋をみかんでパンパンに詰めてしまいます。
その場で味見もしました。
表面にワックスを塗っていないので、土などが付いて茶色く見えたり触った感じがザラザラしていたりしますが、皮を剥くときれいなオレンジ色の小ぶりな実にぎゅっと甘さが詰まっています。
甘いね、おいしいね、と子どもたちはパクパク食べていました。
みんなでとったみかんは、3つのカゴがいっぱいいっぱいになる程のたくさんの量でした。
カゴひとつでも、持ち上げるのは大人でも力一杯にやっと持ち上がり、台車に乗せても踏ん張って押し運ぶほどです。
農園の他にも、山の斜面にある木のみかんもとって良いと言っていただけたので、そちらでもまたみかんを取ります。
山の斜面を転がっていくみかんを見た子たちは、おむすびころりんならぬ、みかんころりんと言って面白そうに見ていました。
実際に自分たちでみかんを採ってみることで、みかんは木に実をつけること、葉の大きさ、触感、甘かったり酸味があったり、同じみかんも様々であることを子どもたちは自然に覚えていくのだろうと思います。
《みかん山を駆け回る》
みんなで輪になってお昼ご飯を食べ終えてからは自由時間です。お天気にも恵まれ、11月下旬とは思えないくらいのポカポカ陽気だったので、子どもたちは半袖で元気に遊び、学年を超えて、お山を散策したり、木登り、鬼ごっこ、昆虫探しなど、それぞれの時間を楽しみました。
また、みどり園の方から許可を頂き、再びみかん狩りを楽しむことができました。午前中にみかん狩りをした所と太陽のあたる時間が異なり、甘さが違うということを教わった為、取りたてのみかんを食べて味の違いを楽しみました。
最初はそれぞれ自分のしたい遊びを楽しんでいましたが、気づけば全員またみかん狩りをしていた程、全員がみかん狩りの魅力を感じたようで、最後の最後まで夢中になって取り組むことができました。
年中さんの2人は、自分たちの身長より遥かに高い所にあるみかんでも、諦めることなく木に登り、2人で木についていたみかんを全て取り切りることができました。
また、午前中は持ち手の広いみかんバサミに苦戦していた子どもたちも、みかん園の方が心を込めて作ってくださったみかんを落とさぬよう、両手をうまく使い上手にみかんを切れるようになり、短時間での成長を感じることができました。
最後に、お世話になったみどり園の方にお礼をし、みどり園をあとにしました。みかん狩りを通して、毎日食べている食べ物一つひとつに、みどり園の方のように沢山の時間と真心込めて作ってくださる方がいるということに気がつき、これからも感謝の気持ちを忘れずにお食事を頂きたいと感じる時間となりました。
《アルバム》
みかん狩り遠足の写真はこちらです。お子様との会話の種にお使いください。
アルバムはこちらから⇒K&R みかん狩り遠足アルバム
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